全土でノールーズ関連行事始まる―各地で衝突も(Hurriyet紙)
2006年03月19日付 Hurriyet 紙
■ノールーズ祭開始、イスタンブルでは…(ノールーズとは春分の日にあたる)
様々な市民社会組織が催す集会への参加者たちは、厳重な態勢を敷く警察の検問でボディチェックを受けた後、ゼイティンブルヌ・カズルチェシュメ広場に集まった。集会場所に集まり、「戦争反対」「祝ノールーズ」と書かれたポスターを掲げたグループは、テロ組織リーダーであるアブドゥッラー・オジャランを讃えるスローガンまで叫んだ。10時に開始予定であった集会は、約2時間遅れで始まった。
イスタンブルのバージュラルに昨晩集まったグループは、ノールーズを口実に無許可のデモを行った。グループの人々はギョズテペで集合し、空き地に火を放って通りを練り歩いた。通りのゴミ収集箱をひっくり返したり、路線バスやトラックなど複数の車両の窓ガラスを破壊した。
無許可のデモのため、公安機動隊と2台の戦車が派遣された。グループの者は、通りを練り歩いた後に解散した。
■メルスィンでは…
違法デモやノールーズに関連した事件がしばしば起きるメルスィンでは、民主市民党の主導で催されたノールーズ祭に約25,000人が参加した。実行委員会の警告にもかかわらず、集会では分離主義のリーダー、アブドゥッラー・オジャランのポスターや「PKK(クルド労働者党)の旗」なるものが掲げられた。またセルハット・オルメズ弁護士は、アブドゥッラー・オジャランがイムラル島の収容所から送ってきたという、恩赦を求めるメッセージを読み上げた。
メトロポリタン集会場で催された集会には多数の政党や市民社会組織のメンバーなど約25,000人が参加した。コンヤ・エスキシェヒル・アンカラから応援で駆けつけた2200人の警官が警備に当たる一方、集会場近くの建物の屋上には射撃兵が配置され、ヘリコプター1台が空から常に目を光らせていた。
特に東部・南東部出身者の住むチャイ・チレキ・スィテレル・ギュネシュ・アルサンジャク・デミルタシュ・イェニパザルからやってきた者は、設置された2つの検問所で靴の中までボディチェックを受けてようやく会場へ通された。入り口のチェックでたびたび人だかりができ、このせいで警察と口論になる者もいた。会場を埋め尽くした者たちは、民謡に合わせてハライ(フォークダンス)を踊った。11名の実行委員会の警告にもかかわらず、分離主義のリーダー、アブドゥッラー・オジャランのポスターやテロ組織「PKKの旗」なるものが掲げられた集会の参加者の中には、熱気と混雑により失神者も出た。
■オジャランのメッセージ
集会で分離主義のリーダー、アブドゥッラー・オジャランの弁護士であると発表されたセルハット・オルメズは、オジャランがイムラル島から送ったというメッセージを読み上げた。メッセージは以下のようなものである。
「最も厳しい状況下で平和のために努力をしてきたが、私たちの善良な意図にもかかわらず、平和や同胞愛に邪魔が入っている。兵士も警官もゲリラ兵も死なせないために、平和と同胞愛の呼びかけに応えるべきである。多くは望んでいない。政治的意味での恩赦を望んでいる。自由な環境で政治的環境が保障されることを願う。2つめに、わたしたちの文化的な権利が憲法により守られることを望む。この2つの願いがかなえば、武装解除の名の下なんでもしよう。反対に無理だと言うなら、この平和を実現できはしないだろう。この考えで、イムラル島で行ってきた努力を続けていくつもりである。祝ノールーズ」
メッセージが読み上げられると、集会の参加者はPKKやオジャランを讃えるスローガンを叫んだ。
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( 翻訳者:井上 )
( 記事ID:2081 )