国家安全保障評議会の秘密文書、サウナ業マフィアの家宅捜査で発見(Hurriyet紙)
2006年03月20日付 Hurriyet 紙
国家安全保障評議会政策文書(MGSB)の枠組みで2002年に作成され、近い将来内容が若干修正される予定の国内安全保障戦略文書が、サウナ業を営むマフィアに対する捜査により押収された。警察が行った作戦で、マフィアのボスであるカスム・ゼンギンから押収された2枚のCDに入っていた文書の中から見つかった。CD内の2000にも及ぶ文書のうち、最も注目を浴びたのが国家安全保障戦略文書であった。
同文書は国家のトップだけが持つべき、国の将来を決める最高機密。10月に行われた国家安全保障評議会の会議で取り上げられ、閣議での承認により施行や無効が決められることが明らかにされた。
国の将来を定め、トルコの眼前にある国内外の危機に対処するための対策が細部にわたって記載されているこの秘密文書は、目的と範囲が明らかにされた後、法的にも2001年10月7日の閣議(承認)と、第2001-2717号の国家安全保障戦略文書という根拠を持つ。
合計32ページからなる、MGKGENSEK:0500-166-01(MGSB-OIB)号のこの文書には、国内の危険要素や国内の安全を脅かす他の要因について書かれている。国内の危険要素についての部分には、分離活動、破壊活動、反動活動、宗教を利用した扇動、少数派という見出しが付けられている。
分離活動という項目では、PKKの国内外における武器の所持と政治化に向けた動きが、また破壊活動の項目には30近くの左翼系組織と、これらの組織による学生や若者、労働者、公務員への働きかけが事細かに取り上げられている。文書中3ページを超す分量が反動活動と宗教を利用した扇動に関する問題と予想される解決法に割かれている。その他の活動という見出しの部分には、トルコにおける少数派と民族グループの構成についての考察が記されている。
さらに文書は、違法利益集団、不法行為、マネーロンダリング、不法移住と集団居住、刑務所についても言及している。文書ではまた、集団暴力や犯罪・犯罪者とこれらの生起する要因という見出しの部分で、古典的な犯罪と並んで最新技術を使った新しいタイプの犯罪についても記述しているほか、交通、スリ、泥棒、強盗といった犯罪に関する裁判に時間のかかることや、頻繁に出される恩赦、犯罪者の検挙率の低さ、刑罰の軽さが社会の国家に対する信頼を損なわせていることを強調する。文書の最終章では、これらの問題が解どのように解決されるべきかを一つ一つ提起している。
現地の新聞はこちらから
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:2088 )