エリコ刑務所襲撃事件の余波続く(アル・アハラーム紙)
2006年03月16日付 Al-Ahram 紙

■ 安保理:サアダート議長拘束後に起きた暴力行為の責任はイスラエルにある
■ アッバース大統領:イギリスはエリコ刑務所から監督官を引き揚げると1週間前に通告していた
■ 事態収拾のためアメリカは各方面と連絡、3人の外国人ジャーナリスト解放
■ ガザと西岸地区でストライキ

2006年03月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ニューヨーク、ガザ-諸通信社】

イスラエルが西岸地区のエリコ刑務所を襲撃し、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)のアフマド・サアダート議長を拘束した事によってもたらされた新しい危機に対し、国際的な反応が相次いでいる。イスラエルの作戦に抗議してPFLPに属する武装集団がガザ海岸にあるディーラホテルから拉致した3人の外国人ジャーナリストが解放された頃、安保理はパレスチナの平静を呼びかけた。

安保理はイスラエル軍によるエリコ刑務所突入後のパレスチナ占領地の状況について一昨日夜の報告を受けたが、そこではイスラエルの侵入とそれに続く暴力行為が地域全体を脅かしていると述べられていた。

一方ワシントンでは米国務省のスポークスマンが「平静と自制の実現を支援するため、合衆国はパレスチナとイスラエルの双方に緊密に働きかけていく。イスラエルがエリコ刑務所に突入しサアダートとパレスチナ人受刑者たちを拘束した後、コンドリーザ・ライス長官はイスラエルのツィピ・リヴニ外相に連絡を取った」と述べた。

欧州議会のジョセップ・ボレル議長はイスラエルのエリコ刑務所への攻撃を非難し、声明で「イスラエルによるエリコ刑務所への攻撃および暴力行為と拉致作戦を強く非難する」と述べた。

一方パレスチナのアッバース大統領は、「エリコ刑務所からアメリカ人とイギリス人の監督官を引き揚げるという決定は、ラーマッラーで2002年にパレスチナ側と署名された合意に対する深刻な違反である」と述べた。また、イスラエルにより拘束された受刑者たちの生命に危害が加えられた場合、その責任は完全にアメリカとイギリスの両者にあるとし、イギリスは一週間前にエリコ刑務所から監督官を引き揚げると我々に知らせていた、と述べた。

イスラエルのエリコ刑務所突入に抗議して、ガザ地区と西岸地区の各地で大規模なストライキが広がり、イスラエルは状況のあらゆる展開に備えて軍に厳戒態勢を取らせた。



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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:2092 )