イスラエル首相代行、ハニーヤ氏暗殺の意図を否定(アル・アハラーム紙)
2006年03月25日付 Al-Ahram 紙

■ アッバース大統領:「イスラエルとの和平合意形成は一年以内に可能」
■ オルメルト首相代行:ハニーヤ氏の暗殺は想定せず、テロに関与していないことは確実

2006年03月25日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【占領下エルサレム、ガザ-諸通信社】

 来週火曜日に行われるイスラエル議会選挙実施期日を四日後に控え、パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、一年以内にイスラエルとの和平合意形成は可能との考えを表明した。時を同じくしてイスラエルのオルメルト首相代行は、パレスチナの首相職に指名された(ハマースの)イスマーイール・ハニーヤ氏をイスラエル側では暗殺の目標としていないことを明らかにした。
 
 アッバース大統領は、(先の選挙での)ハマース勝利にもかかわらず、イスラエルとの和平合意形成は一年以内に可能であるとの見方を示した。イスラエルのハアレツ紙記者への談話の中で同大統領は、パレスチナ・イスラエル紛争を終結させる和平合意が一年以内に形成される可能性が高いと語った。またアッバース大統領は、イスラエルとの秘密協議の実施を提案したことを明らかにし、カディマ党のナンバー2、シモン・ペレス氏とアメリカ側に、マスコミをシャットアウトした形で交渉のチャンネルを開くよう提言したと語った。

 一方、イスラエルのオルメルト首相代行は、イディオット・アハロノート紙記者への談話の中で、イスマーイール・ハニーヤ氏は、彼自身が述べている通り、イスラエルの敵であると語った。しかしそれは、彼がイスラエルの暗殺目標であることを意味しないとも述べ、「全ての敵を殲滅する必要があるだろうか。ハニーヤ氏がテロに関与していない以上、彼を殲滅する理由があるだろうか」と言い添えた。オルメルト首相代行は、自分が知る限りハニーヤ氏がテロに関与している証拠は何も無い、と指摘した。
(後略)


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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:2113 )