カタールで「文明間の同盟のための会議」開催(アル・ナハール紙)
2006年02月27日付 Al-Nahar 紙

■ 「ドーハ・アピール」中傷や暴力ではなく対話を呼びかけ
■ 預言者を冒涜する風刺画めぐる危機、文明間の同盟のための会議において中心議題に

2006年2月27日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ドーハ:アリー・バルディ】

 カタールの首都ドーハで昨日、「文明間の同盟のためのイニシアティヴ」の高官級会議の第2ラウンドが始まった。カタールのハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー首長の夫人であるモーザ・ビント・ナーセル・アル=ムスニド女史の後援の下に、夫妻の出席を得て開催された今回の会議では、預言者ムハンマドを冒涜する風刺画問題に関心が集まった。会議にはコフィ・アナン国連事務総長も出席し、過激主義に対しては言葉でなく行動で立ち向かうよう世界の指導者たちに呼びかけ、東洋と西洋の間に相互理解の架け橋を築くよう促した。

 また、この会合にはイランのムハンマド・ハタミ前大統領、イスラム諸国会議機構のエクメレッディン・イフサンオール事務局長、アラブ連盟のアムル・ムーサ事務局長、イベロアメリカ首脳会議のエンリケ・イグレシアス事務総長、フランスのユベール・ヴェドリーヌ元外相、インドネシアのアリー・アラタス元外相、モロッコのアンドレ・アズライ国王顧問、ノーベル平和賞受賞者である南アフリカのデズモンド・ツツ司教、本紙編集長であるガッサーン・トゥワイニー議員、エジプトのジャーナリストであるムハンマド・ハサナイン・ハイカル氏、その他アラブ諸国や世界各国からの人々が参加した。

 EU議長担当国であるオーストリアのウルズラ・プラスニック外相とEUのハビエル・ソラナ共通外交・安全保障政策担当上級代表は多忙のため出席できず、そのことを陳謝する電報を送った。しかし外交筋は、風刺画問題に対して真のコンセンサスのないことが欠席の主要な理由だろうと推測している。

(後略)



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( 翻訳者:寺嶋直之 )
( 記事ID:2005 )