イノニュ元SHP党首、がん治療のため渡米:出国時に一時足止め(Hurriyet紙)
2006年04月10日付 Hurriyet 紙

トルコ政治史における重要かつバラエティに富んだ顔ぶれのひとりで、社会民主人民党(SHP)元党首のエルダル・イノニュ教授は、がん治療のためアメリカのヒューストンに行く前に出国禁止の憂き目にあった

パスポート申請をしたイノニュは出国禁止令が裁判所から解かれていたにもかかわらず、その記録が取り消されていなかったということを知った。これを受け、SHP党首であり家族ぐるみの友人であるムラト・カラヤルチュン氏が問題の解決に乗り出した。

■カラヤルチュン氏の説明
カラヤルチュンはイノニュのパスポート問題と病状について次のように説明した。「イノニュ氏はワクフ銀行のローンを支払わなかったため一時期出国禁止になっていた。しかし、この措置は後に裁判所の決定で解かれていた。それにもかかわらず、パスポート申請の際にそのことが記録から取り消されていないことが分かった。このことについてアブデュルカーディル・アクス内相に電話をし、記録の修正を求めた。少し前に、イノニュ氏の主治医は定期健診で特に血液の成分に異常な変化があることを発見した。これと関連して、免疫機能の重大な低下も確認された。医師のすすめによりがん治療の世界的な権威であるヒューストン・セント・アンドリュー病院で治療を始めることになった」。

■「迎えに来てよ」
「セビンチ夫人は同行している。治療は約1カ月かかる見込みだ。当座は免疫機能の向上を目指した治療を受けるだろう。エルダル氏とはよく電話で話しているが、精神状態はとてもいい。私が見送りに行くことさえ嫌がって、『帰国のときは迎えに来てよ』と話していた。こんな風に別れた」と話した。

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( 翻訳者:堀ノ内 夏子 )
( 記事ID:2178 )