長髪にピアスの大学助手、暴行うける(Milliyet紙)
2006年04月14日付 Milliyet 紙
ガージー大学で働くアルトゥンポラットさんが、ピアスをして長髪であったために暴行を受けた。アルトゥンポラットさんは「暴行したのはおそらく学生だった。」と述べた。
アンカラのガージー大学の産業技術教育学部金融法助手レムジ・アルトゥンポラットさん(26)は長髪とピアスを理由に集団暴力を受けた。療養中のアルトゥンポラットさんは「彼らは『ここはガージー大だ、注意しろ』と言って暴行を始めた。暴行したのはおそらく学生だった。」と述べた。
民族主義右翼の学生が多いと言われているガージー大学において、時々長髪のピアスをした男子学生たちに向けられていた暴力が、今回は助手が対象となった。
■私を蹴った
4月7日の夕方起こった事件において、アルトゥンポラットさんはキャンパスから出たその時、グループの暴行にあった。アルトゥンポラットさんは事件を次のように説明した。
「大学の正面玄関のドアのところに20歳代くらいの若者が2~3人、外にも3~4人が待ち構えていた。中にいた一人が『見ろよ』といって叫んだ。立ち止まってみると、私の耳にあるピアスを指して、『これは何だ?』と言った。私も『何とは何だ?』と返答した。すると彼らは私の頭の後ろから殴った。さらに、蹴りを入れられ、手酷い暴行を受けた。『ここはガージー大だ、注意しろ』と暴言を吐いた。『ピアスを取れ』と言って私の髪を引っ張った。おそらく学生たちだった。私が体験した事件は、いろいろな考え方があるってことがわからない連中の計画的な暴行だ。」と言った。
■許可が与えられなかった
ガージー大学医学部において治療を受けるアルトゥンポラットさんを訪問し、学校の前で記者会見をすることを望んだ145人の教育スタッフはといえば、大学本部から許可が得られなかったと発表した。
ガージー大学法学部助手ジェンク・イーイテルは、産業技術教育学部学部長テヴフィック・ムラト・オズデン教授が彼に「あなたたちの取り組みを私たちは認める。しかしここであなたたちの命の安全を保証することはできない。もしあなたたちが来れば、血に染まった体となる」と言ったと述べた。
イーイテル助手によれば、学部長のオズデン教授は、「学長のカドリ・ヤマチ教授も自分(学部長)に同感だと言っていた」と語ったという。
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( 翻訳者:山本 裕一 )
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