建築家ジャンセヴェル氏に文化観光省の文化芸術大賞授与 (Hurriyet紙)
2006年04月13日付 Hurriyet 紙

文化観光省主催の「2005年度文化芸術大賞」が、建築家のトゥルグト・ジャンセヴェル氏に授与される。ジャンセヴェル氏は、トルコ建築の歴史的ルーツと結びつきを受け継いで、設計に活かしてきた。受賞にあたっては、現代的なデザインを把握した優れた貢献と、伝統をよく認識しているという点で、トルコ建築に大きな地平を開く作品を残したことが評価された。

授賞式は、アッティラ・コチ文化観光大臣の主催で4月17日にアンカラ大劇場サロンで開かれる。

■建築家トゥルグト・ジャンセヴェル氏のプロフィール

文化観光省「2005年度文化芸術大賞」受賞にふさわしいと評価されたトゥルグト・ジャンセヴェル氏は、1921年にアンタリヤで生まれた。1946年、イスタンブル芸術アカデミー高等建築学科を卒業、1949年にイスタンブル大学文学部美術史研究科で博士課程を修了した。1950−51年の間、国立芸術アカデミーで教壇に立ち、1957年にはイスタンブル広域市で都市計画事業を推進した。1960年には助教授となった。

トゥルグト・ジャンセヴェル氏は、多くの分野のデザインおよびプロジェクトにおける現代建築の問題に対し、歴史的、環境的、文化的な価値を重視して取り組んできた。アンカラのトルコ歴史協会ビル(1980年受賞)、ボドルムのエルテギュン邸(1980年受賞)、デミル休暇施設(1992年受賞)(※1)で、3度アガ・カーン建築賞(※2)を受賞した他、国内および国外の様々なコンペティションで上位を獲得した。


【 参 考 】
※1
・トルコ歴史協会ビル(1966年/アンカラ)
http://www.akdn.org/agency/akaa/firstcycle/turkish.html

・エルテギュン邸(1973年/ボドルム)
http://archnet.org/library/images/thumbnails.tcl?location_id=1502&image_id=13399

・デミル休暇施設(1987年/ボドルム)
http://www.akdn.org/agency/akaa/fifthcycle/turkey2.html


※2 アガ・カーン建築賞:3年に一度、主にイスラーム文化に関わる建築やプロジェクトを対象に贈られる賞。1977年から表彰が始まった。
http://www.akdn.org/agency/akaacycles.html


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( 翻訳者:高田利彦 )
( 記事ID:2205 )