首相、「クルド系の人々の問題もある」と発言。国家への協力求める(Milliyet紙)
2006年04月15日付 Milliyet 紙

エルドアン首相は、「クルド系の人々は国家に協力しなければならい。いかなる民族もそれぞれに問題を抱えているのと同様、我が国のクルド系の人々が抱えている問題もある。唯一の国旗はトルコ国旗であり、唯一の国民はトルコ国民である。」と述べた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、昨日公正発展党の県大会のために訪れたトゥンジェリで、「我々はクルド労働者党に屈服せずにこの問題を解決するだろう。」と言った。民主市民党(DTP)のソンギュル・アブディルトゥンジェリ市長の「我々を訪問して欲しい」との招待に否定的な返事をしたエルドアン首相は、大会で行った演説で次のように述べた。「クルド系の人々は国家に協力しなければならない。いかなる時も国家が自分達に対して差別を行っていると思っていてはいけない。テロ組織はクルド系の人々の代表者ではない。クルド系の人々がテロ組織にチャンスを与えないことが必要である。

■『協力しよう』
 
お互い手を携えて、『私はトルコ共和国国民である。私の民族的アイデンティティはクルド人である、ラーズ人である、チェルケス人である、グルジア人である、アバザ人である、アルバニア人である、ボスニア人である。』などと言っても、最後はこう言うのだ。『しかし、私はトルコ共和国国民である。』
憲法における国民、としてすべてのトルコ共和国国民の定義がある。それは何か?トルコ人であるということだ。我々が手を取り合い、肩を並べて協力したならば、誰も我々を捕らえることなどできない。我々が協力したならば、誰も我々の間に血や憎しみ、死を持ち込むことはできない。」
エルドアン首相は次のように続けた。「公正発展党に民族主義はない。我々は民族主義に反対している。(我が国には多くの)民族的要素が認められるが、我々は皆に等しい立場にある。我々を結びつける絆がある。トルコ共和国国民であることが我々を結びつける絆である。そのためにもこう言おう;唯一の国旗はトルコ国旗であり、唯一の国民はトルコ国民である。唯一の領土はトルコの領土である。この領土は78万k㎡の領土である。」
エルドアン首相は、「‘クルド問題が存在する’と言って批判を受けましたね。」という質問に対し、「私が言ったことは批判され得るが、私は自分が信じる真実を言っているのだ。私が言いたかったことは、こうだ。トルコに暮らすそれぞれの民族的な集団は、それぞれに問題を抱えているが、クルド系の人々も同様に問題を抱えている。重ねて申し上げよう。(南東アナトリアと言う)地域の問題があるのだ。」と話した。



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( 翻訳者:日南田桃子 )
( 記事ID:2213 )