息子が酔った父親を刺殺 シャルグ紙
2006年04月20日付 Sharq 紙

2006年4月20日付シャルグ紙

 【社会部】父親を殺害した容疑で逮捕された19歳の息子が、取り調べの中で自供を始めた。

 月曜日(ファルヴァルディーン月28日〔4月17日〕)の深夜、胸部を鋭利な物で刺され、病院へと搬送された中年男性が出血多量のため死亡したとの通報が、テヘラン・パールス地区のジャヴァーディーイェ第144分署に寄せられた。病院に駆けつけた捜査員らは、遺体を確認後、テヘラン殺人担当予審判事に事件を報告し、刑事事件として本件の捜査を開始した。捜査の過程で、遺体の身元は54歳のバラートアリーさんであることが判明、バラートアリーさんの家族に対する取り調べを開始した。

 家族は警察に対し、この事件に関して次のように語った。「事件があった日、父は家の周りを散歩しているところでした。グラスを手にしていた時、突然心臓発作に襲われ、地面に倒れました。父を起こそうとすると、手に持っていたグラスが割れ、その破片が父の胸に突き刺さっているのに気が付きました」。

 警察は、家族の説明に多くの矛盾点があることに気が付いた。そして警察は、挙動の怪しい若い息子に疑いの目を向けた。殺された男性の19歳になる息子は、第一容疑者として身柄を拘束され、テヘラン捜査第10課に連行された。この息子は、取り調べの中で父親殺害を否定していたが、捜査が進む中で、父親殺害の秘密を口にし始めた。

 息子は、父親殺害を自白し、次のように語った。「父はいつも飲酒が原因で、異常な状態にありました。そのため、何度も父とは喧嘩になりました。事件の会った夜、またしても父が酒を飲んでいるところを見て、カッとなり、我を忘れて台所にある刃物を取って、父の胸を刺しました。その後、だれも殺害が分からないように、割れたグラスを父の胸に突き刺し、殺害現場を取り繕いました」。

 本件については現在も、テヘラン警察捜査第10課での捜査が続けられている。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2249 )