レバノン海軍、フェニキア沈没船引き上げの企てを阻止(アル・ナハール紙)
2006年04月16日付 Al-Nahar 紙

■ レバノン海軍、フェニキア沈没船を引き上げようとする海賊行為の企てを未然に阻止

2006年04月16日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 レバノン海軍は昨日、ベイルートのラウシャ地区付近に沈没したフェニキアのものと一部の人々によって考えられている船を引き上げようとするレバノン領海内での海賊行為を阻止した。

 関係筋に対して本紙が行った取材によれば、容疑のかけられているアメリカの汽船(船名「オデュッセイ・エクスプローラ」号)がキプロスからレバノンに寄航し、その後出航の許可を得たが、すぐに再びレバノン領海に進入し、船の乗員たちが、フェニキア船が沈没しているとみられる海域において海底の調査を行おうとした。海軍は、この汽船の乗員たちが秘密裏に海底調査のための機材を投入しているとの情報を得て、特別調査海域に侵入したとしてただちにこの汽船を拿捕した。そしてこの禁止海域への侵入の理由を明らかにするため、乗員に対する取調べを行った。

 これと関連して、レバノンにおけるロイズ社の代表であるスフユーニー社は、1957年にレバノン領海に墜落したLEA社所有の飛行機の捜索に関する契約を結んでいる。

 飛行機の捜索活動には「スコルピオ」号と称する船舶が参加しており、同船舶の関係者によれば、金を積んでいたと見られる飛行機の回収活動は数年にわたり、飛行機は1年前にレバノン領海内の水深1500メートルの海底において発見された。

 同時にフェニキア船の残骸が偶然に発見され、この事はレバノン運輸省に通報された。関係者によれば、この深さの海底から飛行機の残骸を回収するためには特別の最新の装置が必要であり、調査会社は今般ようやく回収作業のための装置を揃えることができたとのことである。



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( 翻訳者:並木麻衣 )
( 記事ID:2256 )