民衆抵抗委員会の指導者暗殺を受け、委員会とファタハが衝突(アル・アハラーム紙)
2006年04月01日付 Al-Ahram 紙

■ 卓越した指導者の暗殺を受け、ファタハと抵抗委員会の間で衝突

2006年04月01日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ-アシュラフ・アブルホウル、占領下エルサレム-諸通信社】

 昨日、抵抗委員会の武装グループとファタハとの間でガザ市中心部において発生した衝突により、5人のパレスチナ人が死亡、25人が負傷、その大半が一般市民だった。目撃者の証言によれば、衝突はガザ市中心部にある新聞社前で起きた。民衆抵抗委員会の報道補佐官であるアブー・アビール氏が、同委員会の指導者だったアブー・ユースフ・アル=クーカー氏が昨日ガザで暗殺された事件にパレスチナ自治政府の治安機関トップ数人が関与しているとする声明を発表している最中、武装集団が彼を拉致しようと試みた際、衝突が起きたという。

 昨日未明にはイスラエルのF-16戦闘機が対地ロケット数発をガザ北部の複数の地点に発射、同じ頃、ガザの東部と北部の無防備な地域もイスラエルの砲撃を受けた。パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、イスラエル人4人の死者を出したキドゥミーム(注:入植地名)作戦を批判し、パレスチナのあらゆる勢力に平静を呼びかけた。これに対しハマースは自らの作戦を正当化し、それは継続的なイスラエルの犯罪に対する自然な抵抗であるとした。

 一方、パレスチナのイスマーイール・ハニーヤ新首相は、イギリスのガーディアン紙に寄稿し、自らが率いる政府とイスラエルとの交渉の可能性を退け、イスラエルがパレスチナの土地からの撤退を履行するまで、反イスラエル闘争を終えることもないとした。


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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:2272 )