少なくとも30人死亡:エジプトのダハブで爆発事件(Radikal紙)
2006年04月25日付 Radikal 紙
エジプトの紅海沿岸に位置する都市ダハブで発生した3件の同時爆発で、観光客を含む少なくとも30人が死亡し、150人が負傷した。爆発は遠隔操作で行われたとみられている。
シナイ半島の観光地で以前にも数回爆発事件が発生しているエジプトは、昨日再び同様の攻撃の舞台となった。夕方、リゾート地ダハブの街一番の繁華街で発生した3件の爆発事件で少なくとも30人が死亡、150人以上が負傷した。
■「死者100人以上の可能性」
エジプトの各テレビ局は、死者の数が100人に達する可能性があると報じる一方、死者の中には観光客が多く含まれているとも伝えた。エジプト放送では、爆発には遠隔操作型の爆弾が使用された可能性が高いと推測し、自爆テロの可能性は否定した。爆弾テロであると公表したエジプト元首のムバラク大統領は、「これはテロ攻撃であり、犯人の責任は法廷で追及される」との声明を出した。3件の爆発のうちの2件はエルハーリクホテルとレストランで発生したことが明らかにされたが、残りの爆発についての情報は公表されていない。ただ、イスラエルのシャロン・コーエン駐エジプト大使は、爆発はホテル、交番、バザール(市場)で発生したと話した。
ダハブ市から出る車両は一時停止させられ、検問を受けたことが伝えられる一方、イスラエルもイスラエル人観光客が多く訪れる地域で起きた爆発事件を受け、タパ国境からシナイ半島への渡航を禁止した。
■にぎわう観光地での爆発事件再来
エジプトでは(春祭りの)休暇のためにダハブ地域がとても混雑していたことが注目される。昨年の7月にもシナイ半島のシャルムエルシャイフ市で同様の爆発事件が発生し、60人が死亡、200人以上が負傷している。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:2287 )