イラクの治安悪化で青果の値段が高騰(サバーフ・ジャディード紙)
2006年04月26日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ 治安の悪化でディヤーラ県の野菜・果物の値段が高騰

2006年04月26日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バアクーバ-本紙】

 ディヤーラ県では悪化した治安状況が人々の生活に日々悪影響を及ぼし、困難を増幅させているが、そのひとつに野菜と果物、特にジャガイモ・トマト・ナスといった、イラクの食卓に欠かせない食品の値段の高騰がある。

 そこで本紙はバアクーバの卸売市場を訪れ、商人や買い物客らから食料品がこれまでに比べて不足し、価格も高くなっている理由についてたずねた。彼らによれば、特にジスル・ハディードからバクダードの北側の入口に当たるマディーナ・シャアブまでの一帯で、武装集団による誘拐や殺害が相次いだため、主だった商人たちがバグダードの中央卸売り市場に行くことを避けるようになったことが原因だという。

 さらにフワイディルその他のディヤーラ県内の生産地から果物を輸送する業者たちが、宗派を理由としたテロや殺害、商品の略奪などにさらされたことも指摘された。また燃料の不足と値段の高騰の結果、輸送車の代金が上がったため、危険に見合うだけの利益が得られなくなったことを指摘する声もあった。



Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:2301 )