あわや大事件!?首相を乗せた車にミニバスが衝突(Milliyet紙)
2006年04月29日付 Milliyet 紙

28日、護衛車列に侵入したミニバスが、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の公用車に衝突した。エルドアン首相はイスタンブルで公務中だった。護衛が瞬時に事故に対処し、ミニバスを自らの車と衝突させて遠ざけた。
 エルドアン首相は、バクルキョイ赤新月社医療センターの開所式に続き、正午頃、土地権利書の授与式典に参加するためギイムケントに向かって出発した。

 護衛車列がO-2高速道路からテキスティルケント・インターへ進んだそのとき、右車線を走っていたバイラム・アラクシュ(25)運転のミニバス(ナンバープレート:01 RL 488)が、警告にも関わらずとまらなかった。このミニバスは、左車線からテキスティルケントの分岐に入ったエルドアン首相の公用車の右後部のバンパーへ衝突した。両者の間へ割って入った護衛車によって、ミニバスはすぐに道路脇へと遠ざけられた。

 護衛車列が停車することとなったこの事故のあと、護衛が車から降りて周囲の安全を確認するまでの間、誰も公用車に近づくことは許されなかった。

 事故の後、エルドアン首相は公用車の窓を開けて、傍へきたアラクシュ運転手としばらく話をした。同首相は、「お大事に」と声をかけるとともに注意して運転するよう忠告した。また破損修理のため1700YTL(およそ14万8700円)を渡したことが分かった。


■運転免許証は出てこず

 ミニバスにはアラクシュ運転手の免許証はなく、またミニバスになくてはならない書類にも不備があると分かった。このため、ミニバスは駐車場へ牽引、押収された。免許不携帯のため、アラクシュ運転手には600YTL(およそ5万円)の違反切符が切られた。

 アラクシュ運転手はこの事故に関して、キュチュクチェクメジェ裁判所で検察官に供述し、釈放された。


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( 翻訳者:古瀬由加里 )
( 記事ID:2315 )