「狂信者」と「篤信家」を一緒にすべきではない、と首相(Milliyet紙)
2006年04月30日付 Milliyet 紙

テキルダーで公正発展党(AKP)の党大会に出席したエルドアン首相は、反動主義者を批判し、「彼らは篤信家などではない。宗教原理主義者だ。宗教を利用した商人だ。彼らと篤信家を一緒にすることは宗教に対し失礼だ」と述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、AKPの批判勢力を「近代的な文明水準への到達」というアタテュルクの打ち立てた目標の実現に向けて足並みを揃えることのできない「復古主義者、反動主義者」である、と述べた。反動主義者や狂信者に対しても異議を唱えたエルドアンは、「彼らは篤信家などではない。宗教原理主義者だ。宗教を利用した商人であり、篤信家とは異なる存在だ。彼らと篤信家を一緒にすることは宗教に対して失礼であり、このことをはっきり申し上げておく必要がある」と述べた。

■野党をけん制
昨日テキルダーでAKPの郡会議に出席したエルドアン首相は、総選挙が2007年秋に行われるという見通しを示した。エルドアンは、共和人民党(CHP)以外にも祖国党(ANAP)、民主左派党(SDP)、正道党(DYP)、民族主義者行動党(MHP)の名前を挙げ、野党をけん制したことが注目された。AKPは今日のトルコにおいて最強の組織構造を有しており、国全体に15万人を超える党職員がいると話すエルドアンは、構造的な変化が起こったことから(それに対応するため)自分たちに少し猶予が必要であり、あらゆる歩みはこの方向に向かっていると述べた。
教育分野における前進や、新たに開設された学級、また学校へのADSL(非対称デジタル加入者線)の整備にも言及したエルドアンは、アタテュルクの目標と宗教、宗教を利用したもうけ主義について次のように述べた。

■「あらゆる社会に存在する問題」
「近代的な文明水準に達するという目標があるでしょう、共和国の建国者であるガーズィ・ムスタフェ・ケマル・パシャが我々に与えた目標だけれども、この目標を達成するのは言葉によってだろうか、それとも行動によってだろうか?そう、アタテュルクが反動といっていた出来事とは、このことなのだ。もしあなたが近代的な文明水準に達することができず、世界の発展に足並みを揃えられないのであれば、復古主義者であり、反動主義者ということになる。問題の本質はこれなのだ。宗教に反動主義があるのか、と言われれば、ある。宗教における反動主義者は、根本に目を向けるなら狂信者と言うことができる。彼らは頑迷固陋(ころう)な宗教家であり、篤信家などではない。彼らは宗教原理主義者であり、宗教を利用した商人であり、篤信家とは異なる存在なのだ。彼らを篤信家と一緒にすることは宗教に対して失礼であり、このことをはっきりと申し上げておく必要がある。そしてこのことから生じる困難がこれまでにも時々あったし、今日もあるし、明日もあるはずだ。なぜならば、これはあらゆる社会や宗教に存在する問題なのだから」。

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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:2322 )