PKKシンパ、アタテュルク胸像を侮辱!―バイカル共和人民党党首発言(Hurriyet紙)
2006年04月04日付 Hurriyet 紙
共和人民党のバイカル党首は、PKKのシンパがヌサイビンでアタテュルクの胸像を破壊し、橋から吊るしたと話した。
PKKのシンパがマルディンのヌサイビン郡で日曜日に行った違法デモの最中、ある学校の校庭にあったアタテュルクの胸像を破壊し、橋から吊るしていたことが明らかになった。共和人民党のデニズ・バイカル党首は今日、国会でテロ問題について話し合った際にこの事件を取り上げた。
先週ディヤルバクルで4人のPKKテロリストの葬儀を口実にシンパが展開し、都市を戦場へと豹変させたデモを支援する目的で、マルディンのヌサイビン郡でも日曜日に数グループがデモを行った。治安部隊を火炎瓶、石、こん棒を用いて攻撃したグループは、夜にまで及んだデモにおいて、ある学校の校庭にあったアタテュルクの胸像をばらばらに壊した。PKKのシンパたちは、破壊したアタテュルクの胸像をイェニシェヒル地区のチャーチャー渓谷に架かっているドイツ橋から縄で吊るした。
月曜日の朝、橋から吊るされたアタテュルクの胸像を発見した国民の通報を受けて治安部隊が事件に介入した。橋に縄で吊るされた胸像は取り除かれ、この事件の犯人逮捕に向けた捜査が開始された。
共和人民党のデニズ・バイカル党首は、今日トルコ大国民議会においてテロ問題を討議した際に、この事件について言及した。バイカルは初めアタテュルクの胸像が破壊され橋から吊るされた場所を、シャンルウルファのヴィランシェヒル郡と説明したが、その後口頭で事件はマルディンのヌサイビン郡で起こったと訂正した。
■あなた方は民主党と同盟を組んだ
テロ事件に関する公正発展党の見解について、法務委員会のキョクサル・トプタン委員長が説明した。トプタンは、“ボスフォラスの知識人”を批判し、名指しはしなかったものの(クルド系の)民主党と社会民主人民党との間で過去に結ばれた同盟を想起させて共和人民党を非難した。
トルコ大国民議会本会議におけるテロに関する一般討論では、公正発展党を代表して法務委員会のキョクサル・トプタン委員長が発言した。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相も、時折トプタンに対して熱心に拍手を送った。
最近行われているテロ事件への参加者の5人に4人が子どもであると指摘したトプタンは、テロがある種の民族感情を刺激したと述べた。テロ対策では人権と法治国家の原則が守られたことを強調したトプタンは、共和人民党のデニズ・バイカル党首による、政府とレジェプ・タイイプ・エルドアン首相に向けられた発言を批判した。
■ボスフォラスの知識人
バイカルのエルドアン首相に関するいくつかの評価に遺憾の意を表明したトプタンは、経済と社会福祉の強化を目指すプロジェクトが地域に適応されたことで、テロ組織が武器を放棄したと述べた。村、部落に通じる道や水道網整備のための投資についても触れたトプタンは、「ボスフォラスの知識人とクルド人知識人」に公正発展党の政策を再評価するよう求めた。トプタンは、「彼らの部屋の壁には、トルコの地図が掛かっている。地図にあるトルコの国民所得は2500ドルであり、民族紛争やテロが存在する。今、この地図の領域が崩れつつある。そうなれば、彼らの安息も崩れることになるのだ」と話した。
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( 翻訳者:岩根 匡宏 )
( 記事ID:2156 )