トゥルグト・オザクマンの祖国解放戦争の時代を描いた小説『トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争』が出版1周年を迎えた。これまで293版を重ねた本は、300版到達を目前にしている。

ビルギ出版社のビルギ・キュフル社長は、アナトリア通信の特派員に対し、昨年4月に初版を出版した本が現在293版目であると語った。

キュフル社長は、昨年1年間に58万6千部が書店の店頭に並んだが完売したと話し、「本が出版されて1年経ちましたが、出版日から今日まで（この本への）関心はまったく衰えていないのです。あと数年はこのような状態が続くと考えています。読者の方々の関心の高さに感謝します」と述べた。

また同社長は、トルコでは今日まで本の販売部数に関するランキングがなかったことを念頭に置きながら、「しかし、この本が今日までで最も売れた本であると思います」と述べた。

■誇りと教訓を与える物語
トゥルグト・オザクマンの「50年間の労作」と評されるこの小説は、ビルギ出版から22リラで発売された。「世界中で最も正当で、最も倫理にかなった、最も正しく最も神聖な戦いの一つの、また帝国主義に反対し勝利した初めての救国戦争の、そして国民化への革命の物語であり、驚くべき近代叙事詩」と紹介されている本は、反抗の狼煙を上げた日から始まり、戦いに勝利して、若き共和国の基礎を築くまでの歴史を小説仕立てに描いている。

偉大な指導者ムスタファ・ケマル・アタテュルクとその戦友たち、また祖国解放戦争に血や魂をかけて奮闘した人物に、オザクマンが人物描写を加えて豊かさを増したこの作品は747ページである。

『トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争』を出版したビルギ出版社のアフメト・キュフル社長が、この本のベストセラーによりアンカラの長者番付に入ったことが発表された。

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（ 翻訳者:塚田 真裕 ）
（ 記事ID:2159 )