エヴレン元大統領に対し、軍事クーデターに関する取り調べ始まる(Milliyet紙)
2006年04月07日付 Milliyet 紙

(1980年)9月12日の軍事クーデターの指導者である、第7代大統領ケナン・エヴレンに対し、軍事介入から26年を経て初めて検察の取り調べが始まった。ムーラ検察局が開始させた取り調べでは、エヴレンはクーデターを起こしたためではなく、クーデターを賛美したという理由で容疑者の立場に立たされた。

チャンネルDで放送されている「アッバス・ギュチリュと青年の見方」という番組に出演したエヴレンは、軍事クーデターを後悔するか否かという問いに対して、「9月12日クーデターを、私はいささかも後悔していない。もし再び私が参謀本部長となり、同じ状況が生じれば、再度介入することにやぶさかではない」と答えた。

■告訴する弁護士
イズミル在住の弁護士ノヤン・オズカンは、エヴレンのこうした発言に関連してムーラ検察局に提出した告訴状で、エヴレンが憲法違反の罪を賛美したと述べた。訴状に基づき手続きを開始したムーラ検察局は、エヴレンについての取り調べを開始させた。

■今後どうなる?
検察局がエヴレンの軍事クーデター賛美の罪を犯したとの結論に達した場合、トルコ刑法第215条に照らして1~2年ほどの禁固刑を求刑する裁判を起こす可能性がある。

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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:2165 )