トルコ・ギリシャ共同出資のエーゲ実業銀行~開設準備進む(Radikal紙)
2006年04月07日付 Radikal 紙

トルコとギリシャのビジネスマンの共同事業によって設立されるエーゲ実業銀行(Business Aegean Bank)のギリシャ側本部が、6月末にアテネに開設されると報じられた。エーゲ実業銀行は両国の貿易と投資を拡大する目的で設立される。銀行の共同設立者でギリシャ–トルコ商業会議所のパノギオティス・コウトシコス会頭は、設立許可のため、ギリシャ中央銀行に申請を行ったことを明らかにした。

■「共同で開設準備」

コウトシコス氏はトルコ、ギリシャ両国で銀行登録が開始されたことを明らかにし、強い関心が両国で示されていると述べた。出資金6000万ユーロで設立の計画だったが、広く関心を持たれていること受け、出資金は1億ユーロに決定されたと延べ、以下のように続けた。

「ギリシャからは320人の事業家が共同出資を申し出ました。トルコからは、主にイズミルとイスタンブルから150人の事業家が申し出ています。出資の比率は、ギリシャ側が65%、トルコ側が35%となる予定です。将来的にはこの比率が均等になることを望んでいます。」

コウトシコス氏は、6月末か7月初頭にアテネに銀行のギリシャ側本部が開設される予定だと述べ、両国に13支店ずつ計26店舗の開設を検討していることを明らかにし、以下のように述べた。

「トルコでの最初の店舗は認可後にイズミルに開設される予定です。」

ギリシャのナショナル・バンク・オブ・グリース(NBG)によるフィナンス銀行[トルコ資本]の株式買収が重要な一歩となるとコウトシコス氏は述べ、エーゲ実業銀行に対し、この買収が悪影響を及ぼすとは考えていないと明らかにした。

■「フィナンス銀行買収に左右されず」

トルコでのエーゲ実業銀行設立の準備を進めているイズミル商業会議所のエクレム・デミルタシュ運営委員長は、トルコでの支店開設のためにアンカラで活動中だと述べた。デミルタシュ氏は、トルコ政府は今回の計画を支援していると語り、「現在、銀行の主要約款を策定中です。策定の1週間後に、トルコ側から会社登録を開始します。」と述べた。デミルタシュ氏はギリシャのナショナル・バンク・オブ・グリースによるフィナンス銀行の買収が、エーゲ実業銀行の設立に良い影響を与えるだろうと述べた。エーゲ実業銀行は、法人向けおよび個人向けの銀行業務を行う予定で、業務開始後5年で両国の市場で株式を公開する計画だ。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:高田利彦 )
( 記事ID:2170 )