ライス長官とストロー外相、民兵解体と首相指名をイラク指導部に要請(アル・ナハール紙)
2006年04月04日付 Al-Nahar 紙
■ ライス米国務長官とストロー英外相はイラクの指導者らへの圧力を強める「宗教的民兵組織の解体と首相指名を」
2006年4月4日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【AFP、ロイター、AP】
アメリカとイギリスはイラク指導者らに対して、新政府樹立や首相選出を妨げる政治的停滞状態をできるだけ早く打開し、内戦回避のため宗教的民兵組織を解体するよう圧力を強めた。
アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官とイギリスのジャック・ストロー外相は、イラクへの電撃訪問の2日目にイラク指導者らに対して、国民議会選挙からおよそ4ヶ月にわたり政府が存在していない状態は国の安全を脅かしていると伝えた。
ライス長官は厳重に警備されたグリーン・ゾーン地区で行われた共同記者会見において「イラク国民は政府樹立を求めている。選挙投票への参加に対するテロリストの脅威に耐えた彼らにはその権利がある」と発表し、また「国際社会のパートナーたち、特にアメリカやイギリスその他イラクに軍隊を駐留させて犠牲を払っている国々...これらの国々が、イラクの政治プロセスが前進してゆく姿を見たいと望んでいるのは間違いない。政治プロセスこそが、イラク市民に対して暴力を行使したがる人々を消沈させるからである」と述べた。
アメリカ政府は、政治的空白がイラクの不安定を増大させ、アメリカ軍の駐留継続につながることに懸念を抱いている。
またこれと関連して、アメリカ軍は2つの声明の中で、アンバール県でアメリカ軍兵士9人が死亡したと伝え、そのうち4人が「戦闘行為」で、5人が豪雨によるトラックの転倒で死亡したと説明した。それによって2003年3月の侵攻以来イラクで死亡したアメリカ軍兵士の数は2344人にのぼった。土曜日にはアメリカのヘリコプターがバグダッド南部に墜落し、操縦士が死亡している。
(後略)
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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:2175 )