PKK旧党首オジャランの公判の行方(Milliyet紙)
2006年05月14日付 Milliyet 紙
テロリスト・リーダー、アブドゥッラー・オジャランがアンカラ第11重罪裁判所に再審請求が棄却されたことを受けて、欧州人権裁判所への告訴を準備しているという。13日付のウルケデ・オズギュル・ギュンデム新聞の「暴力では解決できない」という見出しの記事(*1)のなかで、オジャランと弁護士が行った最新の面会の詳細が明らかにされた。
■オジャランの反論
オジャランがイタリアにいた時に接見した弁護士は、「(オジャランが)武器を用いたどんな活動にも参加していないことから、組織員関連の刑法条項は適用されるべきではない。」と警告した。その弁護士の警告にしたがってオジャランが弁護の準備を進めているとギュンデム紙は報じている。また同紙は、「アポ(オジャランのこと)が提出してきた解決策には策略的な変更がみられる。」といった主張や、「アポは自分を救うために解決策をもちかけている。アタテュルク主義に移行している。」といった主張に対してオジャランが「これらはいずれも事実ではない。私の人生哲学は(常に)変化し、変革することだ。」と反論したと報じた。
また、問題解決には「民主的なトルコ国家としての意識形成が必要だ。」というオジャランの発言もこの新聞記事に掲載されている。
*1 ウルケデ・オズギュル・ギュンデム新聞の「暴力では解決できない」は下記のWEBから読むことができる。
http://www.gundemimiz.com/haber.asp?haberid=12240
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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:2421 )