■ ムバーラク大統領とムハンマド6世、中東情勢について会談、11の協定と覚書に署名
■ 地域内外の問題に関するエジプトとモロッコのメッセージを世界に伝えるマラケシュ宣言
■ 大統領、最新のイタリア訪問・ドイツ訪問・パレスチナ政府との連絡についてモロッコ国王に報告
■ 移民・伝統工芸・貿易促進・住宅・開発・観光・環境分野の相互理解について6つの覚書
■ 雇用・法務・職業訓練・議会交流・報道に関する5つの協定
■ 両国間の貿易と移送の活性化のため定期航路を開くことで合意
2006年05月13日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【マラケシュ-ウサーマ・サラーヤー】
今回の外遊最後の訪問地モロッコにおいてホスニー・ムバーラク大統領はモロッコのムハンマド6世国王との二者会談を行った。大統領は昨日ドイツからマラケシュに到着し、協議に臨んでいた。会談ではアラブ・アフリカ・イスラーム地域の情勢と共通の関心事となっている諸問題、特に中東和平プロセスとパレスチナ人の生活状況悪化が取り上げられた。
また会談で大統領は、モロッコの前の訪問地、ドイツとイタリアでの話し合いやパレスチナのアッバース大統領および自治政府、またハマースを含むパレスチナの全勢力との間で継続している連絡について説明を行った。(中略)
大統領報道官のスライマーン・アウワード大使の発表によると、エジプト・モロッコ会談では、アラブ連盟のもとでのアラブ共同事業の活性化や、イスラーム諸国会議機構のもとでのイスラーム諸国共同事業の活性化にかかわる状況も話し合われた。会談でムハンマド6世はイスラーム諸国会議機構が立ち上げた「エルサレム委員会」の議長国として行った努力や連絡について報告したという。(中略)
さらに同報道官は両国の通商関係と貿易規模を増進する方策として、エジプトとモロッコを結ぶ定期航路開設の必要性に関し原則合意があったと指摘した。(中略)
ムバーラク大統領とムハンマド6世はエジプト・モロッコ二国間協力の様々な局面を含む11の国際協力協定と覚書に署名した。署名は二回にわけて行われ、午前には6つの合意覚え書きと実施計画、午後には5つの国際協力協定への署名がなされた。
覚書は移民・伝統工芸・貿易促進・住宅・開発問題および観光・環境における協力計画実施に関する内容となっており、協力協定では、法務・雇用・職業訓練・議会交流・文化・教育・報道分野における協力が扱われている。(後略)
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:2426 )