イラン軍がイラク北部のクルディスタン労働者党拠点を爆撃(サバーフ・ジャディード紙)
2006年05月10日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ イラン軍がイラク北部国境地帯に5km侵入、クルディスタン労働者党の拠点を爆撃(サバーフ・ジャディード紙)

2006年05月10日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【バグダード:諸通信社】

 国防省によれば、イラン軍がイラク北部のハーッジュ・イムラーン地方の国境線から5km侵入し、クルディスタン労働者党の拠点を爆撃した。

 スィフワ通信が日曜日に伝えた国防省の声明によれば、イラン軍はハーッジュ・イムラーン地方のルーラーン地区の国境付近にある拠点に重装砲弾180発を発射し、イラク領内に5km侵入した。爆撃は24時間にわたって行われたという。

 イラン軍のイラク領内侵入をイラク政府が公式に認めたのは今回が初めてである。

 クルド人自治政府高官らは4月21日、イラン軍がイラク北部の山岳地帯にあるイラン系クルド人民兵組織の拠点を爆撃し、少なくとも民間人4人が負傷したと発表していた。

 同様に、国防省作戦司令室司令官アブドゥルアズィーズ・ジャースィム少将は7日、「国防省は国境侵犯問題でイラン側との協議を開始するよう外務省に求めたが、現在まで回答を得ていない。…しかし、我々は外交努力や事態の沈静化を図っていく」と語った。

 また、ジャースィム少将は独立系「イラクの声」通信社に対する声明で、イラク領クルディスタンのイラン国境地帯の一部の村に対するイランの爆撃についてコメントし、「このような国境侵犯は初めてのことではなく、国防省はこれまでに何度も国境侵犯問題の再発防止のためイラン側との協議を開始するよう外務省に要請してきた」と付け加えた。

 ジャースィム少将はさらに続けて「これまでに返答は得られていない。…しかし我々は、外交努力や事態の沈静化を図っていく」と語った。

 国防省は7日に声明を出し、イランがイラク領内に5kmにわたって侵入し、イラク北部に対するロケット弾爆撃で4人が負傷したとして、イランを非難した。

 国防省作戦司令官は、イランの国境侵犯はイラク北部だけでなく、国境沿いの村や南部の領海も侵犯を受けており、イランによって度々事件が起こされていることを明らかにした。

 ジャースィム少将はさらに、「我々は何度もイラク外務省に対し、この問題に関してイラン側に説明を求め、このような事件は将来において繰り返されないと言明するよう要請してきた」と付け加えた。

 現在の状況において講じうる対策についてジャースィム少将は、「イラクは、全ての近隣諸国との交渉において忍耐強くあること、それら諸国との良好な関係を築くことが必要である。ただしイラクの主権を尊重することが条件だ」と語った。



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( 翻訳者:村山誓一 )
( 記事ID:2431 )