エジプト-イエメン共同最高委員会閉幕、31の協定に署名(アル・アハラーム紙)
2006年05月18日付 Al-Ahram 紙

■通商、投資、テロとの対決といった分野におけるエジプト-イエメン間協力のため31の協定に署名
■ イエメンは石油探査におけるエジプトの協力、医薬品・紡績・繊維製品の輸出の拡大、発電所の建設を要求

2006年05月18日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【サヌア:イサーム・アブドゥルカリーム、イブラーヒーム・アル=アシュマーウィー】

イエメンのアリー・アブドゥッラー・サーレフ大統領は昨日、ホデイダにてエジプトのアフマド・ナズィーフ首相を迎えた。会合の場で首相は、アラブ情勢や国際情勢の最近の展開とエジプトとイエメンの良好な2国間関係に関するホスニー・ムバーラク大統領からの書簡を届けた。
ムバーラク大統領からイエメン大統領宛の書簡は両首脳の間で続いている協議の一環として行われたものであり、イエメン大統領はイエメンが全ての分野においてエジプトとの関係の発展を熱望している事を指摘、両国家間で締結された協定を実行する機関を設立する重要性を強調した。

 エジプト-イエメン共同最高委員会は昨日終了し、31の協定・議定書・覚書と実行プログラムへの署名が行われた。それらには経済協力や商取引、投資、さらにはテロとの対決や司法協力といった内容が含まれている。

 アフマド・ナズィーフ首相は昨日の最高委員会の閉幕会合の席で、同胞である両国・両国民が熱望している進歩を実現するために、両国政府と民間企業がともに参加していく事の重要性を強調した。

 同首相はダボス会議にイエメンが参加することへの期待を表明、またイエメンのアブドゥルカーディル・バージャンマール首相に対し、協定や議定書の実行ぶりを見届け、暮らしのあらゆる面で進行しているエジプトの発展に目を向けるよう呼びかけた。

 一方バージャンマール首相は、共同最高委員会の成果は両国間関係の新しいスタートとなると評した。

 委員会会合の閉会宣言では、油田探査の分野におけるエジプトの経験の提供、観光リゾート施設の建設、イエメン航空に対するエジプト領空の開放、イエメンからの投資にたいする障壁の緩和、医薬品・紡績・繊維製品の輸出拡大、発電所の建設をイエメンがエジプトに求めた事が明らかになった。

 また同宣言で両国は、テロとの対決に向けてあらゆる形で包括的な調整をしていくことを確認し、イラク国民の悲劇の早急な解決と多国籍軍のイラクからの撤退を求めた。


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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:2467 )