エルドアン首相、ドイツ訪問―メルケル独首相はEU加盟問題への支援約束(Milliyet紙)
2006年05月27日付 Milliyet 紙

トルコのEU加盟について、以前、「特権的パートナーシップ」を提案したドイツのメルケル首相は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相との会談の後で行われた記者会見で、この提案については全く触れずに次のように語った。「EUならびに現在の国際問題について、我々の見解は全て一致しています。EU加盟については、欧州憲法条約に従うことになります。」


■『欧州憲法条約にしたがう』

エルドアン首相とメルケル首相は、26日、ベルリンの首相官邸にて1時間の直接会談を行った。両リーダーは会談の後に開かれた共同記者会見で質問に答えた。
メルケル首相は、トルコのEU加盟に関する質問に次のように答えた。「党内(キリスト教民主同盟)にはこの件に関して悲観的見解が一部ありました。しかし、我々は政策における持続可能性を重視していますし、欧州憲法条約には従います。もちろんトルコが基準を満たすことが必要ですので、我々はこの過程を見守っていきます。このことはエルドアン首相にもお伝えしました。」


■中東和平

メルケル首相は、エルドアン首相と中東問題ならびにイラン危機について意見交換したことを明らかにし、中東問題が「ロードマップ」に従って解決されることを望むと述べた。このためにはパレスチナ政府がイスラエルを承認すること、そして暴力を断念する必要があるとも発言した。またメルケル首相はイラン問題についても意見交換を行ったことを明らかにし、これについては外交的解決が望ましく、イランは核兵器所持すべきでないと述べた。
エルドアン首相は、EU関係がアジェンダの最重要項目であったと説明した。そしてドイツが常にトルコを後押ししてくれていると述べ、次のように続けた。「今後もトルコに対するドイツの支援は継続されるだろうと信じています。」


■二者会談は今後も継続

エルドアン首相は、イラン問題やパレスチナ・イスラエル関係についての意見交換が極めて有益だったと述べ、今後もこの種の二者会談が続けられる予定であることを明らかにした。
エルドアン首相は、26日、これとは別にコンラッド・アデナウアー財団のハンス・ヨハン・ヴォーゲル氏とも会談した。
首相ならびに一行は夕刻にアンカラへ戻った。


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( 翻訳者:日南田桃子/松岡聡美 )
( 記事ID:2542 )