米下院歳出小委員会、エジプトへの援助額を削減せず(アル・アハラーム紙)
2006年05月27日付 Al-Ahram 紙
■ ライス長官:「エジプトに対する支援を少しでも削減すれば、アメリカの利益を損なう」
2006年05月27日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン:ホダー・タウフィーク】
コンドリーザ・ライス米国務長官は、エジプトをアメリカの中東政策の要だと評し、エジプトに対するアメリカの支援を少しでも削減すれば、両国間関係のみならず、中東地域におけるアメリカの利益も損なわれるだろうと注意を促した。
ライス長官は一昨日、アメリカの外交予算案を審議中の米下院歳出小委員会向け演説において、エジプトは中東地域における合衆国の戦略的パートナーであり、エジプトの利益を侵害することは、アメリカの利益を損なうことになると指摘した。
委員会ではすでに審議によって20億ドルにのぼるエジプトへの軍事支援を削減しようとする試みは阻止されている。米外交予算案に対する修正法案を提出したデイブ・オベイ民主党代表は、委員会の合意を得ることができず、修正法案への激しい反対意見に直面することになった。
発言した9人の議員のうち、8人は対エジプト支援を継続することの重要性を擁護し、発言に立った議員のうち修正法案を支持したのは一人だけだった。挙手による採決で委員会メンバーの大多数が修正法案を拒否したため、法案提出者は正式な投票を要求できない状況に追い込まれた。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:2560 )