■ エジプト-フランス首脳会談、投資・産業・石油の分野での協力と交易の強化を協議
■ 今日、ムバーラク大統領とシラク大統領がフランス大学の開校式典に出席
■ 3本目の地下鉄敷設のための協定に署名
■ フランスからのエジプトの借款を投資に転換
■ フランス大統領府報道官:エジプトは地域の主要国であり、イスラエルに対する姿勢を改めるようハマースを説得する事が可能
■ 大プロジェクト締結の為、フランスの諸組織の幹部30人を含む派遣団がシラク大統領に同行
2006年04月20日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
昨日、ホスニー・ムバーラク大統領とジャック・シラク大統領の二者会談をもってエジプト・フランス首脳会談が始まり、その後双方の代表団が加わって拡大会議に移行した。
昨日のシラク大統領との共同記者会見でムバーラク大統領は、協議では両国間の信頼と協力関係実現への互いの熱意、特に交易や投資・産業・石油・天然ガスの分野での協力、科学・技術・文化、さらには観光の分野での協力を確認したと強調した。大統領はシラク大統領の重要なエジプト訪問中に、シュルーク・シティに開校されるフランス大学の開校式典および、エジプト・フランス実業家評議会の開所式が行われるだろうと述べ、これらは両国の緊密な関係と、その関係に新たな地平を開く両国共通の希望を具現化するものだと指摘した。
またムバーラク大統領は「協議ではパレスチナ・イスラエル情勢の最新の展開、和平努力の推進方法、パレスチナ人民の状況改善などについても話し合われた」と述べた。
さらに協議はシリア-レバノン関係、レバノンで行われている国民対話会議の支援方法、イラクの現状に及んだと付け加えた。また大統領は中東・湾岸地域の安全に関わるイランの核問題と、中東から核兵器・大量破壊兵器を廃絶するというエジプトの呼びかけをシラク大統領と検討したと明かした。
シラク大統領の訪問中には重要な経済協定に署名する事も予定されている。その中には3本目の地下鉄の敷設、フランスからのエジプトの借款を対エジプト投資に転換する事も含まれており、これにはエジプトの政治的・経済的役割の重要性が反映されている。
またフランス大統領府報道官ジェローム・ボナンフォン氏はシラクとムバーラクの強固な個人関係を賞賛し、エジプトの重要性、またエジプトが地域の主要国である事を指摘した。さらに和平交渉を再び活性化させるために、イスラエルに対する姿勢を変えるようハマースを納得させるという特別な役割をエジプトが果たす事ができるとフランスは理解していると表明した。昨日フランステレビはボナンフォン氏の次のような発言を紹介した。「フランスはムバーラク大統領を地域だけでなく世界の首脳にとって重要であり敬意を集めている人物とみなしている。」
(後略)
現地の新聞はこちらから
( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:2345 )