■ エジプトで復活祭の式典
■ タンターウィー総長:国家への貢献がムスリムとキリスト教徒の共通の目標
■ シュヌーダ総大司教:指導者間の良好な関係を若者たちにも波及させることが必要
2006年04月24日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
アズハル大学のムハンマド・サイイド・タンターウィー総長は、ムスリムとキリスト教徒は人間として兄弟であり、国家においてはパートナーであり、エジプトの国益のため我々は共に善行と篤信に努めなければならない、と強調した。また「我々の間には権利と義務において完全な平等が存在する。また我々は一つの目的によって統合された国民であり、その目的とはエジプトとその偉大さへの貢献である」と述べた。
タンターウィー総長、諮問議会議長兼国民民主党事務局長のサフワト・シャリーフ氏、ワクフ相のマフムード・ハムディー・ザカズーク大臣はエジプトや海外のキリスト教徒同胞への復活祭の祝辞を述べるため、昨日アッバーセイヤのマルコス大聖堂にてコプト教会の総大司教であるアレキサンドリア司教・シュヌーダ3世を訪問した。
シュヌーダ3世はイスラームとキリスト教の宗教指導者を結んでいる良好な関係を若者にも波及させるため、省庁や関係部署を通じて教育を行い、若者たちの思考を保護するよう双方が取り組む必要性を訴えた。また現在起きている諸事件は個人を傷つける以上にエジプトの名声を傷つけている事を強調し、「それゆえ我々は皆このような事件が繰り返されることのないよう力を合わせることを求める」と語った。
マフムード・ハムディー・ザカズーク大臣は、「イスラームとキリスト教は絶対的な愛と平和を重視しており、我々はこうした価値を肝に銘じねばならない。国民の間に内乱を煽ろうとする無知な輩の過激で極端な考えは退けるべきだ」と強調した。また「エジプト人はひとつであり、たとえ悪意ある者たちがそれを嫌うとしてもひとつであり続けるだろう。エジプトに少数派がいるというのは正しくなく、我々エジプト人はこのような危機を乗り越えることができるはずである」と述べた。
同様に大臣、行政や民間の指導層からも多数の人物が祝辞を述べた。
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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:2346 )