TAV、日本の大成建設とドーハ空港着工 -いずれは経営も視野に(Radikal紙)
2006年05月04日付 Radikal 紙
TAV社(トルコの建設業者)と日本の大成建設は、カタールの首都ドーハに8億2500万ドルをかけて建設される空港の工事に着手した。28カ月後には完成予定である。
空港建設とその経営において、世界でも有数の企業の1つとなったTAVが、8億2500万ドルをかけて日本の大成建設と共同で進めるドーハ空港建設プロジェクトがスタートした。28カ月後に見込まれている工事完了後、TAVは同空港の経営の受託にも意欲を示している。
トルコ国内でのイスタンブルのアタテュルク空港、アンカラのエセンボア空港、イズミルのアドナン・メンデレス空港の建設と経営のほか、グルジアのトビリシ、バトゥーミ両空港の建設・経営を行い、さらにカイロ空港第3ターミナルの建設も行ったTAVは、国外では4番目となる空港建設をカタールの首都ドーハで行うことになる。
■総工費50億ドル
ドーハを中東の主要な観光中心地にすることを目標とする空港建設プロジェクトの総工費は50億ドルにも上る。TAVの請け負った分野は、34の別々の入札を通じて実現されるプロジェクトの最も重要な部分を占めている。
建設開始に際して開かれた式典には、カタール滞在中のキュルシャド・トゥズメン国際貿易担当国務大臣も出席した。
■「数十億ドル分の仕事を受注」
トルコの建設請負業者はこれまで国外で合計750億ドル分の建設工事を受注してきたと話すトゥズメン国務相は、「建設セクターはすでに総額で数十億ドル分のプロジェクトの契約を交わし始めている。我が国の建設業者は、空港、自動車道、オフィスビル、ホテルといった分野で急速に世界ブランドになりつつある」と述べた。
空港建設のために組織されたSKY・ORYX・JV(共同企業体)の共同責任者の一人であるユスフ・アクチャイオール氏は、プロジェクトに関して次のように述べた。「今回の建物はとても変わっている。屋根の形はバスラ湾の波のように波打った形になる。屋根には2万8千トンの鋼鉄が使われる。空港は1200万人もの旅客を収容できるキャパシティを持つ。プロジェクトはカタールを中東の観光と金融の中心地にするための端緒に位置づけられている」。
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( 翻訳者:田林 玲 )
( 記事ID:2352 )