公正発展党のディヤルバクル党大会、市民動員を果たせるか?(Milliyet紙)
2006年05月07日付 Milliyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「クルド問題は存在する」と発言した(2005年8月の知識人グループとの会談)後のディヤルバクル訪問で参加者が少なかったことに落胆した。公正発展党(AKP)執行部は今日開かれる党大会への参加者を増やすべく、奔走している。ディヤルバクル党支部も、昨日一日中バスを街で巡回させ、エルドアン首相の演説を聞きに来るよう市民に呼び掛けた。党大会の開催は、町の至るところにある掲示板でも宣伝された。AKPは、党大会前のステージに民謡歌手を登場させる。

エルドアン首相はディヤルバクルで統一と連帯のメッセージを伝える予定で、住民にテロに抗議する姿勢を求め、また平穏を乱そうとする者に得られるものは何もないことを強調する。

■人集めに奔走
数日来、党大会に向けて努力を重ねているディヤルバクル選出の国会議員と党支部は、多くの参加者を増やそうと呼び掛けを行った。AKP党員はディヤルバクル市民に対し「我々の首相によるさらなる民主主義、人権、言論の自由の表明を支持して欲しい。党大会に是非とも参加を」と呼び掛けた。

■バイデミル招待で危機
ディヤルバクル支部が党大会に民主市民党(DTP)員であるオスマン・バイデミル・ディヤルバクル広域市長を党大会に招待したことは危機をもたらした。バイデミル市長の参加に一部のAKP党員が反発したことが伝えられた。これに対し、AKPディヤルバクル支部のアブドュッラーマン・クルト支部長は来賓としてバイデミルを招待したことを明らかにした。

参考:
エルドアン首相、ディヤルバクル訪問前の知識人との会談で初めて「クルド問題」と表現(トルコ語):http://www.sabah.com.tr/2005/08/11/gnd101.html
エルドアン首相の民族アイデンティティを巡る認識の変遷(トルコ語):http://www.milliyet.com.tr/2005/12/13/siyaset/axsiy02.html

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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:2376 )