エルドアン首相がリベンジ -ディヤルバクルで2万人の聴衆(Hurriyet紙)
2006年05月08日付 Hurriyet 紙
エルドアン首相は、前回の訪問では聴衆の数が小人数に留まったディヤルバクルで今回は2万人の大群衆を前に演説し、リベンジを果たした。
ディヤルバクルでは、PKK(クルド労働者党)がロジ・テレビを通じて「誰も出迎えず、店はシャッターをおろしておくように」と警告し、DTP(民主市民党)もテロ対策法案(への反発)を理由にエルドアン首相(の訪問)を(批判の)標的にしていたが、そのディヤルバクルで昨日、(AKPは)スタジアムで党大会を開催し、センセーショナルなデモンストレーションを行った。
ディヤルバクル市民に対し、エルドアン首相は「皆で一緒に勝利を収められなければ、皆が負けてしまう」と呼び掛け、結束と団結を訴えた。(2005年8月の)前回の訪問時とは異なり、今回は「クルド問題」という表現を使わなかったエルドアン首相は、テロとの戦いに毅然とした態度で臨む一方で、民主的な開放も継続し、この問題に関して後戻りしないと語った。エルドアン首相は父母に対し子どもを保護するよう求めた。
「彼らはディヤルバクルがテロや暴力とともに思い起こされ、ここから世界に暴力シーンの写真が送られることを望んでいる」と述べ、分離主義勢力ばかりでなくDTPをも批判の対象としたエルドアン首相は、「彼らは暴力や争いに救いを求めているが、我々はこれに対し一斉にノーと言っている。あなた方も我々も彼らの行為を許してはならないのだ」と話した。
エルドアン首相は次のようなメッセージを伝えた:「最近の事件において、いかなる扇動にも関わらず、ディヤルバクル市民は老若男女を問わず良識を示した。あなた方は、我が国の民主主義に対しても、共和国に対しても敬意を払ってくれた。私は誇りに思うと同時に、ここに感謝の意を表したい」。
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( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:2390 )