ラーリージャーニー書記、アルジェリアへ シャルグ紙
2006年06月13日付 Sharq 紙

2006年6月13日付シャルグ紙2面

【政治部】IAEA理事国がウィーンで会合を開く中、アリー・ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記を乗せた飛行機はカイロを発ち、核問題につき話し合うため、アルジェリアへと向かった。ここ数日間外遊を積極的にこなしてきたラーリージャーニー書記にとって、アルジェリアはイエメン、そしてエジプトに次ぐ三カ国目の訪問先となった。

 ヨーロッパがイラン政府当局に対し新たな提案を行ったことで、イラン核問題はここ数日で新たな局面へと入った。このことが、イランの外交の動きを加速させる結果となっている。恐らくイランの核活動に対する懸念払拭を目的として、ラーリージャーニー書記は相次いでアラブ諸国を訪問しているが、それと同時にアラブ諸国の政府関係者もまた、相次いでテヘランを訪問しているからだ。これが、マヌーチェフル・モッタキー外相が「ピストン外交」と表現したものなのかもしれない。

 ともあれ、昨日アリー・ラーリージャーニー書記は2日間のエジプト訪問を終え、ブーテフリカ・アルジェリア大統領との会談のため、首都アルジェ入りした。同書記はカイロを発つ前、イランは今後のいかなる交渉も、前提条件なしに行う方針であることを再度強調している。同書記はまた、核技術の提供に関する提案は前向きなものではあるが、ウラン濃縮という重要な問題は依然として曖昧なまま残されていると評価した。

 また、ラーリージャーニー書記とエジプトのホスニー・ムバーラク大統領の間で行われた会談では、イラン・エジプト両国の国交正常化と両国大使館の設置問題も、重要な議題として話し合われたと考えられている。

 ともあれ、2日間の日程を終え、アルジェリア入りしたラーリージャーニー書記は、ムハンマド・ビジャーウィー同国外相の公式な歓迎を受けた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2711 )