ハマース政府、イスラエルと停戦の用意があると発表(アル・アハラーム紙)
2006年06月16日付 Al-Ahram 紙

■ ハマース政府、イスラエルとの停戦を準備
■ イスラエル当局、パレスチナ大統領警備隊に自動小銃960丁を引き渡し

2006年06月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル】

 パレスチナ政府はイスラエルとの停戦を望んでおり、イスラエル側も意欲を示すのであれば、イスラエルに対するミサイル発射停止およびすべての軍事作戦の終結をガザのパレスチナ各派に呼びかけ、説得する用意があると、ハマース(イスラーム抵抗運動)が突然発表した。これは、昨日イスラエル・ラジオに対する声明の中で、ハマースのガーズィー・ムハンマド報道官が語ったものである。

 一方、アッバース大統領に属するパレスチナ大統領警備隊は、ヨルダンから運び込んだアメリカ製M-16型自動小銃960丁と大量の弾薬からなる軍事貨物を受け取った。イスラエルの消息筋によれば、これらの武器はイスラエルの同意を得た後、ラーマッラーとガザのパレスチナ大統領警備隊に引き渡された。

 他方、イスラエルのエフード・オルメルト首相は、ハマース主導のパレスチナ政府によるイスラエル承認、これまでに署名された諸合意の受諾、イスラエルが暴力と呼ぶところのものの放棄という、パレスチナ側との交渉の諸条件を改めて明確にした。

 オルメルト首相は、もしもアッバース大統領がこれらの諸条件をパレスチナ政府に呑ませることが出来るなら、大統領との交渉の機会を逃しはしないと述べ、また今は交渉を通してであれ、あるいは状況次第では交渉なしであれ、中東和平に到達するに適した時宜だとも語った。


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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:2756 )