アレヴィー派の礼拝所、正式に建設へ 自治体が承認したのは初めて(Radikal紙)
2006年06月19日付 Radikal 紙

ジェムエヴィを礼拝所として承認させるため長年にわたり運動を続けてきたアレヴィー派信徒たちに、ウムラニエのタシュデレン町から朗報が届いた。タシュデレン町役場は、都市開発計画図面に「ジェムエヴィ(アレヴィー派の礼拝所)」と書かれた2ドヌム(1ドヌム=1000㎡)の敷地を、ジェムエヴィ建設と信仰にそった礼拝のため、ハジ・ベクタシュ・ヴェリ文化広報・社会扶助協会に与えた。ただしこの決定を広域市役所も承認する必要がある。アレヴィー派信徒は、トルコで初めての試みとなるこの決定を祝うため、7月8日に祝典を行う準備をしている。


■「信仰に基づいた行動を可能に」

タシュデレン町役場は、キラズルデレ街区の都市計画図No.2の地区No.738にある2000㎡の土地を「ジェムエヴィ(アレヴィー派の礼拝所)」として都市計画図面上に示した。これをうけて町内のアレヴィー派信徒を代表するハジ・ベクタシュ・ヴェリ文化広報・社会扶助協会は2006年4月15日に祖国党系の同町役場に要望書を提出し、その土地を同協会に割り当てることを願いでた。町議会は6月6日の票決で11対4で同協会にその土地を割り当てることを承認した。町議会の決議文書には、アレヴィー・ベクタシ連盟の町民たちが自らの信仰を実践するための集会所や礼拝所をもたないため、ハジ・ベクタシュ・ヴェリ文化広報・社会扶助協会がその敷地の割り当てを求めたと書かかている。
公正発展党(AKP)系のスルタンベイリ市役所では、ピール・スルタン・アブダル協会の敷地で始まったジェムエヴィ建設が中断されている。その一方でタシュデレン町役場がとった異例の決定はアレヴィー派信徒たちを喜ばせた。

アレヴィー・ベクタシ連盟は、その決定を次のように評価した。

ハジ・ベクタシュ・ヴェリ文化広報・社会扶助協会の会長エルギュル・シャンル氏:
「タシュデレン町の下した決定は、アレヴィー派信徒を興奮させました。これまで政治家や諸団体がアレヴィー派の要求を正しいと発言することはありました。しかし実践にはいたらなかったのです。ジェムエヴィがある県や市では協会やワクフという名目で建設されてきました。残念なことに、自治体側はジェムエヴィをいまだ礼拝所として認めていないのです。」


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( 翻訳者:堀ノ内夏子 )
( 記事ID:2767 )