「懐メロの女王」ムアッゼズ・エルソイ、国連親善大使に(Milliyet紙)
2006年05月31日付 Milliyet 紙

 トルコ歌謡界で「懐メロの女王」の名をほしいままにしているムアッゼズ・エルソイが、また新たな称号を手に入れた。国連難民高等弁務官事務所の親善大使に選ばれたのである。エルソイは昨日、エティレルのオフィスで国連難民高等弁務官事務所トルコ駐在員のゲシェ・カレンブロック、国連難民高等弁務官事務所渉外担当メティン・チョラバトゥル、避難民・移民共同組合イスタンブル支部のアリー・ギュチリュとともに調印式を行った。調印式の直後、エルソイはミッリイェト紙のインタビューに答えた。

――国連難民高等弁務官事務所親善大使任命について、いつ申入れがあったのですか?また、そのときのお気持ちは?

お話は2005年12月にいただきました。まるで夢のようでした。トルコのアーティストとして大変嬉しく思いました。歌手になってちょうど20年経ちます。親善大使に任命されたことは、わが国にとっても私自身にとっても大変な名誉ですし、非常に嬉しい任務だと思います。今後は難民の家族のためにこの身を捧げるつもりです。神がいつも私のそばにいてくださるでしょう。ファンの皆さんもこの名誉ある任務を心から支えてくださることと思います。人々の表情にそんな幸せを見つけられたら、くじけることはないでしょう。

――ボスニアやコソヴォでのチャリティコンサートが任命に効果的だったと思いますか?

そうですね、もちろんそうだとは思いますが、過去のチャリティコンサートやその種の仕事についてお話するのはあまり好きではありません。1997年にボスニアでコンサートを開催し、「ゴールデン・ローズ」という現地の賞をいただきました。コソヴォでもコンサートを開いて、やっぱり賞をいただきました。けれど、今後難民のために行う仕事では、必要に応じて声明を発表したり演説したりすることになるでしょうね。今までのチャリティの仕事は個人的なものでしたが、これからはもっと大規模なものになりますから。

――あなたと同様に、アンジェリーナ・ジョリーも国連親善大使ですね。彼女は2人の子どもを養子に迎えました。あなたもそのような意思はありますか?

それについては、もう行動を起こしています。どの国から、いつ養子を迎えるかということはいずれおわかりいただけるでしょう。今のところは詳細は伏せておきたいと思います。私のように親善大使となった人は、ジョルジョ・アルマーニ、バーバラ・ヘンドリクス、アンジェリーナ・ジョリーなど全部で9人います。一番活動的なのがアンジェリーナ・ジョリーです。今の段階で私が知っていることといえば、アンジェリーナ・ジョリーが難民キャンプに行って問題の聞き取りをしてきたことくらいです。今は限定的な知識しかもっていませんが、より広範な活動について書かれたものをいただきました。これからそれを読んで、もっといろいろなことを知りたいと思います。

――国連難民高等弁務官事務所から、活動スケジュールは送られてきましたか?

トルコ代表の国連大使とはしばしばお会いして、我々が難民について何ができるのか、どのような方向性で活動を続けていけるのかということを探るため、会合を開くつもりです。まずトルコ国内で難民が発生している地域を訪問します。アルバムや映画の形で活動を発表することもできるでしょう。いろいろなプロジェクトを話し合って決めていく予定です。

――いろいろな国を訪問されることになると思いますが、英語はいかがですか。通訳を雇ったりされますか。

活動はまずトルコ国内から始めていきます。それからアフガニスタンやインド、そして様々な国の難民キャンプを訪問していくことになります。英語はまだまだ不十分で、もっと勉強しなければなりません。少なくとも自分の言いたいことを十分に表現できる程度には勉強する必要があります。

――この任務を何歳まで続けるおつもりでしょうか。

この任務は続けたいと思うだけ続けられるものです。制限はありません。息をして、目が見えて、歩くことができる間は続けるつもりです。



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( 翻訳者:宇野陽子 )
( 記事ID:2590 )