めざすは中道右派と中道左派の連合 -エジェヴィト夫人が活動開始(Milliyet紙)
2006年06月27日付 Milliyet 紙

ラフシャン・エジェヴィト氏は、第9代大統領スレイマン・デミレル氏を訪問し、「右派と左派の連合」のために諸政党に働きかけを始めた。デミレル元大統領は、「政治家に古いも新しいもない。」と話した。


 26日、アンカラはトルコ政治史の歴史に1ページを刻む重要な会談の舞台となった。ビュレント・エジェヴィト元首相の夫人ラフシャン・エジェヴィト氏は、中道右派と中道左派の連合を目指すという枠組みのなかで、まずは第9代大統領スレイマン・デミレル氏を訪問した。
 ギュニズ通りにあるデミレル元大統領の自宅で行われた会談でラフシャン・エジェヴィト氏は、夫であるエジェヴィト元首相が発病する前に右派と左派の連合の必要性を訴え活動を始めていたといい、夫人がこれを継続させていると説明した。


■「単独候補、共通の政権構想」

 エジェヴィト夫人は、同様の枠組みのなかで政党と市民団体を訪問すると述べ、次のようにつづけた。「会うことのできる人全員と出来る限り会い、意見交換をするつもりです。」
エジェヴィト夫人は、夫ビュレント・エジェヴィト元首相がエスキシェヒル広域市役所ユルマズ・ビュユケルシェン市長と首相擁立に関する妥協を実現し、左右諸政党共同の政権構想をつくりあげるという計画をデミレル元大統領に説明した。

 この計画では、中道の左・右政党が1人の首相候補擁立で妥協することを前提としている。首相候補について妥協にいたった諸政党は同時に、選挙のときには共同の政権構想を打ち出す義務を負う。この構想には中道左・右政党の思想が反映される一方で、極左政党や宗教右派政党は除外される。
 会談の冒頭でデミレル元大統領は、ビュレント・エジェヴィト元首相の健康状態について質問し、それに対しエジェヴィト夫人は次のようにこたえた。「今日は快方に向かっています。おそらく考えていたより短い時間でよい結果をえられると思います。もうじき回復することでしょう。」
 デミレル元大統領は、古株の政治家が再び脚光を浴びていることに関する質問には、「政治家に古いも新しいもない。政治家は政治家だ。政治に定年退職はない。これは終わりのない職業なのだ。」と答えた。


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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:2835 )