ラーリージャーニー氏:「我々の姿勢は問題解決に向け真剣だ」 ハムシャフリー紙
2006年06月26日付 Hamshahri 紙
2006年6月26日ハムシャフリー紙
【政治部】トルコ外相は昨日、政府高官らとの会談後、テヘランを後にした。アブドゥッラー・ギュル・トルコ外相は以前、トルコでイラン国家安全保障最高評議会書記と会談しており、またかつてマヌーチェフル・モタッキー外相がイラン大使としてトルコに赴任していた際、同氏と交流があった。このように、ギュル外相はイラン外交の白熱した日々を良く知る人物である。
マヌーチェフル・モタッキー外相はその一日前、ドイツでの外交交渉に臨み、ドイツ外相に向けて、次のように明確に述べた。「116カ国の非同盟諸国がイランを支持し、57カ国のイスラーム諸国もイランとの協議は前提条件なしであるべきだ、と述べている。従って、イランは決して孤立してはいないのだ」。
ギュル外相もまた、これらの事情全てにかかわっており、このため核問題が外交ルートを通じて解決されることに楽観的であった。
アリー・ラーリージャーニー氏はトルコ外相との会談後、欧米の提案した包括案に対し、イランは真摯な姿勢で向き合っており、イラン核問題は望ましい方法で解決されるべきだと信じている旨述べた。ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記はさらに、近日中にソラナEU代表がイランを訪問する予定であり、それに合わせてイランとヨーロッパの協議が開始される見込みであることを明らかにした。
IRNAの報道によれば、ギュル外相はトルコがイラン核問題の外交的手段による解決に向け努力していることを強調した。同外相はまた、イランに対する検討は善意にもとづくものだと確約した。
イラン外相もトルコ外相との会談後、ギュル外相がトルコ首相からイラン大統領に宛てた親書を携帯していたことを明らかにした。モタッキー外相は手渡されたメッセージの内容には言及しなかった。ギュル外相もまた、トルコはイランとの近密な協力関係や、地域問題及び核問題に関して、多くの協議を行っており、〔イランとの〕話し合いを歓迎する旨強調した。
ギュル外相は昨日、国会議長とも会談し、その後アンカラへ向け出発した。
トルコ外相のイラン訪問の重要性は、同外相が近くワシントンに向け出発するという点にある。他方この数日間、アメリカ政府は話し合いとは別の流れを追求している模様だ。ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官はワシントン・ポスト紙とのインタビューで、イランとアメリカの新しい関係に期待を述べる一方で、ロスアンジェルス・タイムズ紙はホワイトハウス高官が《イランからヴェネズエラへのテロリズム輸出》なる曖昧な問題を懸念していると報じている。このような問題によって、アメリカ政府関係者らはイランをめぐるマスコミの論調に悪影響を及ぼしている。
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( 翻訳者:岩間 縁 )
( 記事ID:2849 )