プーチン大統領、アッバース大統領に対しパレスチナ支援の準備ありと強調(アル・ナハール紙)
2006年05月16日付 Al-Nahar 紙

■ ブッシュ大統領、5月23日にオルメルト首相と「地域的・国際的問題」について協議
■ プーチン大統領、アッバース大統領に対しパレスチナ支援の準備ありと強調

2005年05月16日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター】

 黒海に面したソチの保養地で昨日パレスチナのマフムード・アッバース大統領を迎えたロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、イスラエルとアメリカおよびEUがイスラーム抵抗運動「ハマース」の率いるパレスチナ政府に対して経済封鎖を課したことで生じた財政的危機を乗り越えるために、ロシア政府がパレスチナ人民を支援する準備のあることをあらためて表明した。

 アッバース大統領を迎えたプーチン大統領は、「今日あなた方が直面している諸問題とそれらの解決支援についてあなたと論議することは私の喜びだ」と述べ、アッバース大統領は「我々はパレスチナ人民が経済危機を脱するために、大きな努力をすることを提案し、この危機からできるだけ早く脱することを希望する」と返答した。しかし彼はヨーロッパとアメリカの援助停止に言及して、ロシアは「我々のための支援に決して力を惜しまなかった」と強調しつつも「我々は非常に重大な困難に直面するだろう」との警戒を表明した。

 話し合いの後、ロシアのアレクサンドル・サルタノフ副外相は、ハマースは「暴力の放棄とイスラエルの生存権の承認」を含む「国際社会が提示した一連の条件に応えるべきだ」と述べた。またファタハとハマースの間の分裂について質問され、話し合いではこのテーマについても取り上げられたと答え、「ロシアはパレスチナの全ての運動や組織の間での国民対話を呼びかける」と述べた。

(後略)  

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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:2602 )