外務報道官:「イラン政府は欧州提案を特別委員会で審議」 ハムシャフリー紙
2006年06月19日付 Hamshahri 紙

【政治部】外務省のハミード=レザー・アーセフィー報道官は、報道関係者との週定例会見において、5+1カ国の包括提案に対するイラン側の回答について、「どのようなものになろうと、イラン側の回答は、専門的な検討を経た上でなされることになる。〔5+1より〕送付された提案の検討は、専門委員会が行うことになるだろう」と述べた。

報道官は、「外務省だけでなく、国家安全保障最高評議会、さらには原子力庁の諸々の委員会は、提案の諸項目について現在審議しているところであり、彼らが出す意見を経て、当局の責任者は提案に対する回答を出すことができる」と述べた。彼は同時に協議国に向けて、「前提条件を決めることで協議の輪を狭くしてはならない。イラン政府はそのような前提条件のない交渉が重要だと信じている」と述べた。

外務報道官は、国際原子力機関(IAEA)において現在イランがどのような状況にあるか、またイランの問題が国連安保理に付託されたがIAEA理事会に〔協議に〕ふさわしい能力があるかというハムシャフリー紙の質問に対し、「残念なことに、いくつかの性急な国々がイランの核問題を国連安保理に委ねた。これは不当で法を無視した行いであった」と答えた。彼は次のように強調した。「交渉が採るべき方向性とは、イランの核問題を国連安保理から国際原子力機関に戻すことである」。

彼はまた、IAEA理事会の出した総括についてのハムシャフリー紙の質問に対し、「この問題は2つの場で追求されており、我々はこれには反対だ。しかしIAEA理事会は、先の会議で非同盟諸国の〔イランに対する〕強い支持に直面した。これはイランを擁護する国際社会のコンセンサスを表すもので、アメリカは苦境に立たされている」と述べた。彼はイラン側の回答について、次のように強調した。「西側はイランに対し最後通告を出したわけではなく、イランもまた国内で専門的な審議を行ってから回答を出すことになっている」。

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( 翻訳者:緒方萌 )
( 記事ID:2862 )