ムバーラク大統領とサウジ国王、ハマースにアラブ和平提案受け入れ促す(アル・ナハール紙)
2006年06月01日付 Al-Nahar 紙

■ ハマースにアラブ和平提案の承認を促す
■ ムバーラク大統領とサウジ国王、レバノン国民対話会議への支援で合意

2006年06月01日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 エジプトのホスニー・ムバーラク大統領とサウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王はエジプトの保養地シャルム・アル=シャイフで昨日首脳会談を 行った。会談では主にパレスチナ問題について話し合われ、両首脳はパレスチナ政府を率いるイスラーム抵抗運動「ハマース」に対し、2002年にベイルート[のアラブ首脳会議で]採択されたアラブ和平提案を承認するよう促した。同提案は事実上イスラエルを承認するものである。

 また両首脳はレバノン国内の国民対話会議の成功と、ベイルートとダマスカスの間に信頼が回復することを希望した。さらにイランに対しては核開発問題をめぐる危機を解決するための国際社会のイニシアティヴに対して「柔軟な対応」をするよう呼びかけ、イラクの政治プロセスの完結に向けた支援を行っていくことを強調した。

 またエジプト大統領府のスライマーン・アウワード報道官は、エジプト大統領がイスラエルのエフード・オルメルト首相をシャルム・アル=シャイフに迎える予定であると述べ、これにパレスチナのマフムード・アッバース大統領が参加する可能性もあるとしている。 また「ムバーラク大統領とアブー・マーゼン[※マフムード・アッバース大統領]の連絡は継続的に行われている。またガザには現在エジプトの治安当局代表団がおり、ファタハとハマースの間の対立を軽減するため努力している」と述べた。


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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:2633 )