パレスチナ大統領がイスラエル承認案受諾に期限設定 ハマース反発(アル・ナハール紙)
2006年05月28日付 Al-Nahar 紙
■ ハマース、10日間の期限を拒否
■ ガザ市街で示威行動つづく
2006年05月28日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
パレスチナのマフムード・アッバース大統領はイスラエル承認を暗に呼びかける計画を受諾せねば国民投票にうったえるとしてその期限を定めているが、イスラーム抵抗運動ハマースは昨日、これを拒否した。[ハマース主導の内閣による]特別治安部隊の設置を背景としてパレスチナ国民対話に参加する各勢力の間の対立がつづき、街頭においても対立が高まるなかでのこの拒否によって、両者の間の緊張はますます高まっている。
アッバース大統領が計画の受諾に10日間の期限を設けたことは、ハマースにとって予想外であった。昨日には協議が開始されることになっていたが、ハマースのスポークスマンであるサーミー・アブー・ズフリー氏は協議は延期されたと述べ、10日間の期限など必要ない、対話について言及されている以上期限を設定するべきではないと述べた。また、各勢力は交渉担当者の人選や交渉の場所について合意に達していないと強調した。アッバース大統領は、イスラエルが占領地から撤退した場合にはイスラエルに隣接するパレスチナ国家を樹立することを呼びかける計画をハマースが受諾しない場合、40日以内に国民投票を行うと言明している。
アッバース大統領に近いパレスチナの指導者であるヤーセル・アブド・ラッボ氏は、パレスチナ大統領はハニーヤ首相およびその他の責任者たちに対して、日曜日に今回の計画について協議することを呼びかけるだろうと語った。また、ハマースがもしこの計画を拒否するならば、アッバース大統領は内閣罷免の権限を有していると述べた。
(後略)
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( 翻訳者:並木麻衣 )
( 記事ID:2657 )