ガザ・西岸へのイスラエル軍の攻撃続く(アル・アハラーム紙)
2006年07月08日付 Al-Ahram 紙

■ イスラエル、ガザ地区で「夏の雨」作戦を続行、パレスチナ人8名を殺害
■ 軍事車両60台がジェニーンに侵攻、兵士が葬儀会場を銃撃
■ 攻撃停止を求め、エジプト・ヨーロッパ間で連絡
■ イスラエル人の82パーセントがハマース幹部暗殺を支持

2006年07月08日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル、占領下エルサレム:諸通信社】

 空爆とエスカレートする攻撃による血塗られた一日が明けた今日もなお、イスラエル軍はガザ地区における軍事行動と広範囲な追跡を続行している。今回の作戦は、昨夏のガザ地区からの撤退以来、最も広範囲にわたるものである。昨日には占領軍がガザ地区北部に帯状に広がる一帯における陣営強化に乗り出し、ジャバリヤとベイト・ラヒヤ、さらにはナーブルスへの散発的な空爆によってパレスチナ人6人を殺害した。

時を同じくして、(エジプトの)アフマド・アブルゲイト外務大臣は、EUのハヴィエル・ソラナ外交・政治上級代表およびEU議長国であるフィンランドのエルッキ・トゥオミオヤ外務大臣と密に連絡をとりあい、両者に対し、イスラエルの攻撃停止と事態の正常化のためにあらゆる努力をおしまぬよう促した。

 この間に、軍事車両60台によって増強されたイスラエル軍が、ジェニーンの難民キャンプに侵攻し、パレスチナ抵抗組織のメンバーとの間で銃撃戦が行われた。イスラエル兵たちはジェニーン・キャンプで殉教者の葬儀会場を襲撃、その場にはアル=アクサー殉教者軍団の幹部、ザカリヤー・アル=ズバイディーと、エルサレム部隊の幹部、マフムード・アル=サアーディーがいたが、二人はイスラエルの逮捕作戦の手を逃れた。

この失敗に終わった逮捕作戦は、抵抗勢力が乗った自動車を狙ってジャバリヤで行われた空爆のしばらく後に行われた。この空爆ではバースィル・リーハーニーが死亡、他数名が負傷した。一方、西岸のジェニーンで二度にわたって行われた急襲でイスラエル軍はファタハ傘下のアル=アクサー殉教者軍団のパレスチナ人武装メンバー一人と、16歳の若者を殺害した。

(中略)

 占領下エルサレムでは昨日、イスラエルのマアリブ紙が世論調査の結果を公表した。それによると、調査に参加したイスラエル人の82パーセントが、拉致されたイスラエル兵の解放と、イスラエルへのミサイル攻撃停止のため、ハマース運動幹部の暗殺を支持しているという。

(後略)


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:2942 )