アッバース大統領、ハマースとの仲介を求めシリアに使節を派遣(アル・アハラーム紙)
2006年06月06日付 Al-Ahram 紙

■ガザの街路でのハマースとファタハの新たな衝突で6人死亡
■アッバース大統領はシリアとマシュアルの仲介を求めてクレイウ元首相をダマスカスに派遣

2006年06月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル、諸通信社】

昨日の夜明けごろ、ハーン・ユーニスとガザの二都市においてハマースが組織した治安部隊の一部とファタハの一部メンバーとの間に新たな衝突が勃発、6人の死亡者のほか、10人の負傷者を出した。
この衝突は、パレスチナのマフムード・アッバース大統領が、パレスチナの諸勢力に対して捕虜憲章受け入れを公表するよう設定した猶予期間が終わる前日に起きた。アッバース大統領はもし国民対話会議が肯定的な結論に至らなければ、捕虜憲章を国民投票にかけるほかない、と警告した。

 EUのハヴィエル・ソラナ外交・政治上級代表との昨日の会見後、アッバース大統領は「憲章に記されている2国家共存案へのいかなる修正も受け入れない」と語った。

治安面での緊迫と、パレスチナ諸勢力間での鋭い緊張状態の中、捕虜憲章を議論するためガザの立法評議会議場で行われていた国民対話会議はその会合を終えたが、同時にハマースとジハード、PFLP・GCを含む5つの主要党派が、国民投票の実施拒否を発表し、国民対話の期間延長を要求した。
 
 一方、アッバース大統領はファタハとハマースの仲裁をシリアに求め、またハマースのシリア局長であるハーリド・マシュアルとの会談を行うため、パレスチナ自治政府前首相アフマド・クレイウをダマスカスへ派遣した。



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( 翻訳者:三井亜久里 )
( 記事ID:2950 )