イスラエル空軍、パレスチナ内務省にミサイル攻撃(アル・アハラーム紙)
2006年07月06日付 Al-Ahram 紙
■ イスラエルの大規模な軍事行動による恐怖の中、ガザ情勢が激化しないようアメリカとエジプトが尽力
2006年07月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン、ガザ:ホダ・タウフィーク、アシュラフ・アブルホウル】
ガザ地区その他の占領地域におけるイスラエル軍の攻撃がこれ以上激化しないよう、米国とエジプトの集中的な努力が続けられている。アメリカ国務省のアダム・エレリー報道官はエジプトと米国が努力を調整中であると強調し、外交的努力が失敗した場合、軍事攻撃が激化し、罪のない多くの市民の命が奪われる事態に至ることへのアメリカ政府の懸念を表明した。また大規模な軍事攻撃が行われれば、現在行われている危機の平和的解決への努力の妨げになると警告した。
またエレリー報道官は、エジプトは地域における米国の最も重要な同盟国であり、多くの共通利益と、通商関係の強化および地域の安定支援のための協力関係が存在すると強調した。
他方、パレスチナ側のミサイル発射を防ぐため、昨日エフード・オルメルト首相率いるイスラエル政府はガザ北部に拡大安全地帯を確保する許可を出した。またイスラエル当局者たちはAP通信とAFP通信に対し昨日、「この拡大安全地帯はイスラエル空軍と砲兵隊の支配下に置かれる」と発表した。
この閣議の数時間前、昨日の夜明け頃にはパレスチナ側が12kmの射程を持つカッサーム式改良型ミサイルを発射し、アシュケロン市に落下させていた。またイスラエルの爆撃機がガザ市内のパレスチナ内務省の建物に空対地ミサイルを発射し、建物は大損害を受けた。
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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:2965 )