ムバーラク大統領、パレスチナ・イスラエル危機が中東地域にもたらす惨事を警告(アル・アハラーム紙)
2006年06月30日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領、パレスチナ・イスラエル間の緊張増大の結果、中東地域に恐ろしい惨事が起こると警告
■ ウサーマ・サラーヤー本紙編集長との会見で大統領:「エジプトは拙速な軍事行動による罪のないパレスチナ人たちの流血を回避する必要性をイスラエルに対し求めた」「イスラエルがパレスチナ政府および議会のメンバーを拘束した後、状況は益々危険な方向に向かいつつある」「イスラエル指導部は、危機の平和的解決へと到達するため猶予期間を与えるという約束をした。その約束が遵守されることを私は望む」「ハマースは拉致したイスラエル兵の引渡しに厳しい条件をつけてきたが、その件についてはまだ(イスラエル側との)合意に至っていない」

イスラエル・パレスチナ間の対立激化の結果、中東地域で恐ろしい惨事が起こる可能性を明確に警告し、また歴史的・民族的責任に基づく素早い対応をエジプトが示す中、ホスニー・ムバーラク大統領は、域内外の関係各方面に対し、イスラエル兵拉致問題を筆頭とするパレスチナ・イスラエル間の問題の平和的解決を加速させる必要を訴え、大統領自身、深夜に及ぶまで、中東地域全体を焼き尽くすことになりかねない真の惨事発生回避のため、最大限の努力を尽くしていると語った。

大統領はウサーマ・サラーヤー本紙編集長との会見の席で、「この数時間で、パレスチナのアッバース大統領、イスラエルのオルメルト首相、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領、フランスのシラク大統領をはじめとする現在のパレスチナ・イスラエル危機に関心を示す首脳たちと数多くの連絡を取りあった」と述べ、こうした連絡はすべて危機を鎮静化するために行われたものであり、またパレスチナ武装分子の手によって拉致されたイスラエル兵問題の解決に早急に到達する必要性があると明かした。

さらにムバーラク大統領はハマースの複数の幹部を含むエジプトとの連絡協議によって、ハマースが事態の悪化を避けるため、早急なイスラエル兵の引渡しに条件付きで同意したという肯定的な成果にひとまず達したと指摘したが、この件についてはいまだイスラエル側との合意には至っていないという。

また大統領はバッシャール・アル=アサド大統領との間で最近行った連絡協議の意義にも言及し、この協議はイスラエルの自衛権を公言するアメリカの姿勢の影響によって中東地域全体に否定的な影響が及ぶ可能性のある緊張激化を回避し、アラブの共同事業に寄与するようなエジプト-シリア間の首脳級の調整と協議の一環として行われたと指摘した。

ムバーラク大統領はまたイスラエル首相に対し、拉致兵士問題の平和的解決のため、忍耐を保ち、さらなる猶予期間を与えることの必要性を説いたと述べ、イスラエル指導部はいかなる拙速な軍事行動によっても罪無きパレスチナ住民の血を流さないと約束したことを明らかにしつつ、彼らがこの約束を遵守することを願うと語った。

さらにムバーラク大統領は、エジプトは同時にハマースに対しても、強硬な態度を取り続ける結末を警告し、現段階でパレスチナ人民がさらされている差し迫った危険と災難に対する責任を負うよう促したと指摘、事件の影響はますます深刻な形をとりつつあり、その最近の例がイスラエルによるパレスチナ政府および議会メンバー多数の逮捕であると語った。
(後略)


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:2966 )