大国民議会議長アルンチ、モスクワを訪問(Milliyet紙)
2006年07月12日付 Milliyet 紙
公式訪問のために昨日モスクワ入りした大国民議会議長ビュレント・アルンチは、ロシア連邦議会国家院(Duma)議長ボリス・グルィズロフと午前中に会談した後、クレムリンの前にある無名兵士の慰霊碑に『トルコ大国民議会議長』の名で献花をした。20世紀史に影響を残したロシア革命のリーダー、ウラジミール・レーニンの霊廟見学者の長い列ができており、アルンチと彼に同行した使節団は行列の人々の注目を浴びていた。その後アルンチらは大使館の担当者の案内で赤の広場の視察を始めた。
アルンチは「大規模なデモが行われたあの有名な場所はここですか」とたずね、同行していた人々に「みなさん、私達は、赤の広場にいるんですよ」と話した。
■オフレコを要求
レーニン廟の前に来たとき、新聞記者が写真撮影を希望したが、アルンチは「中に入らないのなら意味がない」と言って拒否した。そしてトルコの使節団に同行していたロシア人の担当者に、霊廟を訪問できるのかどうかたずねた。
予定に入っていなかったため、担当者はこの要望に困惑した。しかし霊廟の保安部門を担当する連邦保安庁の職員と話して、トルコ使節団の要望を伝えた。
この間に、トルコ人の報道カメラマンが「レーニンをご覧になりたいですか」とたずねると、アルンチは笑顔で、「レーニンを死体の状態で見るのは素晴らしいことだ」と述べた。
アルンチはすぐその後に、同じ記者のところに行き、「あなたがトルコにいる新聞記者とはちがい、ちょっとしたことを大げさに書き立てたりしないことを願っていますよ」と述べて、レーニンに関する言葉を報道しないよう希望した。
■リーダーの墓を訪問
ロシア当局は、携帯とカメラを持ち込まないという条件で、トルコの使節団がレーニン廟を訪問することを許可した。アルンチと彼に同行した使節団は、霊廟に続き、クレムリンの城壁の前にあるソヴィエトのリーダーたちの墓を訪問して、有名な聖ワシーリー寺院の前で記念写真を撮った。
アルンチは昨日、ロシア連邦議会の下院にあたる国家院(Duma)の議長グルィズロフと上院にあたる連邦院の議長オレグ・ミロノフと行った会談において、両国議会の関係強化のための方策について取り上げた。トルコ大国民議会議長アルンチは、今日ロシア副首相アレクサンドル・ジューコフと会談し、明日にはモスクワを出発する予定である。
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( 翻訳者:新井慧 )
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