バクー・トビリシ・ジェイハン石油パイプライン開通 −5百万EUROの開通式(Milliyet紙)
2006年07月13日付 Milliyet 紙

トルコをエネルギー回廊化する目標に向けた重要な一歩であるBTC石油パイプラインが、本日、正式に開通する。以前に350万ドルを要する予想された開通式の費用は、500万ユーロに増えた。  約15年前にさかのぼる「カスピ海の石油をトルコにパイプラインで送る」構想が今日実現する。  フル稼働すれば、年間5000万トンの石油を運ぶ(全長)1,774kmのバクー‐トビリシ‐ジェイハン(BTC)原油パイプラインは、今日壮大な式典とともに正式に開通する。
 「非常に高品質」であると評価されるアゼルバイジャンの石油は、ジェイハンで「アゼルバイジャンライト」という名前で売りに出される。
 トルコをエネルギー(が通過する)回廊とする目標の重要な一歩であるBTCは、似たような規模の他のプロジェクトの先駆けといえよう。そのためこのプロジェクトは、的確に「21世紀のシルクロード」とも呼ばれている。パイプラインに沿って他のパイプも敷設される可能性がある。併設されるパイプラインは、アゼルバイジャンとトルクメニスタンの天然ガスをトルコとヨーロッパに送るであろう。

■経費が増えた

 BTCの開通式典を準備したZSV(ゼットゥル‐セトゥル‐ヴィシトゥル)コンソーシアムのプロジェクト・コーディネーターであるサファ・ユナルは、以前に350万ドルと見込まれていた費用が500万ユーロに達したと述べた。  式の経費の大部分が臨時施設(の設置)費用であると述べるユナルは、「式典場は空調化した。基礎工事費、設置費、レセプション費、交通費、宿泊費」が500万ユーロに上った。天幕の費用がこの支出の55〜60%を占めている」と述べた。  開通式はイスタンブルとアダナで活発な動きを生んだと語るユナルは、昨日、式典参加者が費やした費用が2000万ユーロに上ると述べた。


■年間5000万トンの石油がカスピ海からジェイハンに流れる

年間供給力:3億6500万バレル(5000万トン)
一日の供給力:100万バレル(13万7千トン)
総延長:1,774km
アゼルバイジャン国内:440km
グルジア国内:260km
トルコ国内:1,074km
ポンプステーション総数:10箇所
トルコ国内:4箇所
ブロック・バルブ・ステーション:51箇所
パイプの総延長:1,082.171m.
パイプ総数:89,667本
パイプ総積量:40万6879トン
耐用年数:40+20年 製作費:40億ドル


■BTC事業の参加者

会社             国籍           割合(%)
BP Exploration Ltd.    イギリス         30.10
SOCAR   アゼルバイジャン     25.0
Unocal Ltd.         アメリカ         8.90
Statoil           ノルウェー        8.71
TPAO             トルコ          6.53
Agip             イタリア         5
TotalFinaElf        フランス          5
Itochu Inc.         日本           3.40
Inpex(国際石油開発株式会社) 日本            2.5
ConocoPhillips       アメリカ         2.5
Delta-Hess Ltd.       アメリカ、サウジ     2.36



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( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:2974 )