16歳の少年に対する死刑判決、差し止めに:シャーフルーディー司法権長の命令で シャルグ紙
2006年07月13日付 Sharq 紙
2006年7月13日付シャルグ紙
【シャルグ】父親と共謀して、エスファハーンで複数の少女を誘拐、性的暴行を加えたとして、死刑判決が言い渡されていた16歳の少年に対する死刑執行が差し止められ、本件はテヘランの司法権長事務所に送られることになった。
この事件の被告である父親とその息子には、強姦と姦通の罪で公開処刑の判決が下され、事件の主犯として起訴されていたムーサー被告に対する死刑判決は、すでに公開にて執行されている。しかし、〔罪を犯したとき〕未成年であったとの理由で、共犯の被告に対する判決の執行は差し止められた。そのため、本件はエスファハーンからシャーフルーディー司法権長事務所のあるテヘランに送られ、司法権長自身が本件に関する自らの見解を表明することになった。〔*注:イスラーム法学では、男子で15歳以上、女子で9歳以上がイスラーム法の規定が適用されるべき「成年」であるとみなされる〕
〔処刑された〕ムーサー・アリー(45歳)は、エスファハーン警察に逮捕後、「私は息子とともに複数の少女を誘拐し、強姦したあと、金品を強奪した」と供述している。この男は、25名の少女を強姦した罪で、公開処刑を宣告され、昨年エスファハーンの《24メートル広場》で絞首刑に処せられた。
しかし、強姦の罪で死刑が宣告されたこの男の16歳になる息子に対する刑の執行は、差し止められた。判決執行判事は、16歳の少年であるラスール被告は年少であるため、少年裁判所で裁判を行うべきだとの見方を示した。現在のところ、本件は司法権の監督・捜査事務所において検討中である。
現地の新聞はこちらから
( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2991 )