2日間に14人死亡でトルコ政府、PKKテロ対策へ(Radikal紙)
2006年07月17日付 Radikal 紙

政府は、最近になってPKKによる攻撃が勢いを増し、殉職する治安維持要員の数が増えたことから、PKKのテロに対し新たな対策をとる準備を進めている。エルドアン首相は、今日のテロ対策高等委員会と閣僚会議がテロ対策に関して「多くの事柄にとって重要」であると述べる一方、「テロ対策について我々は忍耐強くやってきた。民主的な路線での解決を望んできた。しかし最近の攻撃は放っておくことのできるものではない」と話した。

エルドアン首相は、昨日行われたAKP(公正発展党)のアール県とウードゥル県での党大会で、2日間で14人の犠牲者を出したPKKのテロ攻撃に対し大きな遺憾の意を示した。最初の演説をアール県で行ったエルドアン首相は、とても感情的になっていると述べ、「私の感情が理性や知識、経験を支配してしまわないよう願っている」と話した。

■「民主化による解決を望んでいた」

エルドアン首相は、PKKが治安維持要員を情け容赦なく殺害したことや、こうした殺害を容赦なく続けていることを明らかにし、次のように語った。「テロ対策について我々は忍耐強くやってきた。常に民主的な路線での解決を望んできた。そう願ってきたのだ。しかし、昨晩には8人が亡くなった。ビトゥリスでも5人が殉職している。こうした事件は放っておくことのできるものではない。明日の朝開く会議とその後の閣僚会議は多くの事柄にとって重要だ。そのことも会議で言おうと思っている。テロ行為によって我々から得るものは何もないだろう。我々の統一や安らぎ、結束を弱めてはならない。我々の同胞愛や一体性に弱さがあるなら、国にも間違いなく弱さがあるだろう」。

エルドアン首相は、地域的な民族主義には反対であり、78万平方キロメートルの国土を持つトルコのどの地域も平等の価値を持つと述べた。国は公共投資により、東・南東アナトリアに7500兆リラの投資を行ってきたことに言及し、「我々は民族集団ごとの民族主義には反対である。トルコには30を超える民族がある。トルコ共和国は上位のアイデンティティと手と手を取り合い、肩を寄せ合っている」と語った。
ウードゥルでの演説を「反逆的なテロ攻撃により、8人の犠牲者が出た。我々の痛みは大きい」という言葉で切り出したエルドアン首相は、次のように述べた。「分離主義の活動に尽力している者たちがいる。分離主義は内からも外からも扇動されている。クルド系の人々も含まれると思うが、少なくともトルコ、ラズ、チェルケス、アブハジアなど頭に何が浮かぼうとも、わが国には30以上の民族がいるのだ。彼らはこの国に、国家に、国民に、国旗に忠実であると常々言い、またそう行動している。今日、私はこの忠義心が最も高いレベルで示されることを望んでいる。一人の首相として、また国民に仕える者として期待している。(我々とは)兄弟分になるテロリストが最大限意味のある答えを出してくれることを信じている」。

■「相応の報いを受けるだろう」

エルドアン首相は、テロ組織は必ず相応の報いを受けるだろうとし、テロ組織はクルド系の人々の代表にはいつ何時にもなり得ないと述べた。エルドアン首相は、「このことをはっきりと言っておこう。(テロ組織は)クルド系の人々を搾取している。治安維持要員は自分の命をかけて国と国民の一体性を守り続けるだろう。テロの根をトルコから根絶するつもりだ」と語った。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:3010 )